カテゴリ:カテゴリ未分類
いやね、「映画の友1965年7月号」にビートルズの、ごっつぅ良い写真が載ってたんで、メルカリに載せようと思ったんよ。
この写真、4人とも、それぞれ4人らしい良い顔してるでしょ♪ 写真の右上のキャプションには、こう書いてある↓ デビュー以来わずか一年半で 全世界の若者たちのハートを掴んだ ヴォーカル・グループ”ビートルズ”の各ナンバーは 相変わらずヒットパレード界をにぎわしています ビートルズのことをヴォーカル・グループって書いてるし(笑) なんせ、あの天下のビートルズが、デビューからまだ1年半のときに出た本やから、まだヴォーカル・グループなんて表現されてる事もあったんやね。 でね、っちゅうことは、この一年前にしても、一年後にしても、ビートルズって存在の意味は全然違ったんやろうね! 一年前は、まだデビュー直後で、イギリス以外ではほとんど知られてなかった頃でしょ。 そして一年後には、日本も含めたワールドツアーを大成功させて、もう世界中を熱中させてしまってるわけやんか。 でね、そういう時期に出た、この雑誌にね、湯川れい子さんの4ページにもわたるビートルズの記事が載ってる事にあとで気がついたんよ。 タイトルは「ビートルズのすべて」(^_-)-☆ ビートルズの研究なんかくさるほどされてて、この頃のビートルズの事も、いくらでも資料はあるやんか。 この湯川さんの記事は、そういうことと違って、この頃の気分が分かるんよ。 あっ、湯川れい子さんというのは音楽評論家で作詞家で、昭和の名曲をいっぱい書いてはる凄い人やねんね! で、湯川さんの記事は、こういう書き出しで始まってる。 ★何を今さら、ビートルズだなんて、ねえ。クヤシイから、コマ切れで書いちゃお。それでも充分お役に立つと思うヨ。 でね、この宣言通り、湯川さんは「★」付きの箇条書きで全部の記事を書いてはる。 ってか、「何を今さら、ビートルズ」なんて書きだしだけど、今さらも何も、この時のビートルズは、まだまだ黎明期やったなんて事を、この時に生きてた世界中の誰もが知らんかったんよね。 この書き出しの表現から、この時分の気分が分かって面白い。 で、この記事の箇条書きの数、つまり「★」の数を数えたら全部で48個あった。 つまりビートルズの情報が48個も書いてあるんよ! でね、この湯川さんの記事の中で、一番しょうもない情報ではあるんやけど、僕は考え込んでしまった記事があったんよ。 それはジョンについてのこんな記事↓ ★ジョンは今後、AアンドRマン(レコードを作るプロデューサーのようなもの)として活躍。新人を育てていく方針。将来引退したら、自分のレコード会社を趣味として経営、シンシアと二人静かに、名画を集めて老後をすごすのが夢。お堅いこと。 この雑誌が出た当時のビートルズの状況を説明するね。 一番最近にビルボード誌の第一位にランクされた曲は「エイト・デイズ・ア・ウィーク」で、湯川さんの情報では、この雑誌が発売されたころには「ティケット・トゥ・ライド」が追加されるはず。と、なってる。 それと次回の映画タイトルが「ヘルプ!」に変更されたから、タイトルが「ヘルプ!」のシングル盤がもうすぐリリースされるであろう、と書いてある。 そんな時期やで! ヘルプも出てへん頃に、ジョンはもう、そんな事を考えてたんやね。 「今後」って言葉を使ってるから、もうこの時点で行動しはじめてたんやろうね。 もしも、もしも、ビートルズがこの初期のビートルズの段階で止まってたとしたら…。 この後に、中期のビートルズも後期のビートルズもけぇへんかったとしたら、ジョンは今頃、新人を育てて名画を集めてシンシアと平和に暮らしてたんかもしれへんな。 っていうか、小野洋子と出会えへんかっただけでも、ジョンは、この頃に思い描いてた未来を過ごしてたんとちゃうやろか? 湯川さんが最後のシメに書いてる「お堅いこと」って言葉、僕らが知ってるジョンらしくないやん。 湯川さんの48個の記事の中で、このジョンのお堅い記事が一番ひっかかった僕でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年03月06日 03時18分09秒
コメント(0) | コメントを書く |
|