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完全にネタバレなので、この本を将来読むかもしれなくて、まだ読んでない人は読まないでちょうだい!!
この本ね、文庫本で581ページあるんよ! 2冊に分冊してくれたほうが読みやすいぐらいの分厚い本やねんね。 で、そんなに分厚い本を読んだのに、終わってみれば、納得行かなくて、気色悪い気持ちだけが残ったんよ(>_<) この581ページの大作のストーリーを30行ほどで書くので、僕の気色悪さを分かったってよ。 誘拐事件が発生する。 その発生時期は、韓国と日本が日韓友好条約を締結するために韓国大統領が来日する数日前。 誘拐されたのは首相の中学2年生の孫娘。 犯人からの要求は 一、韓国との友好条約を結ばない 二、活動費30億円の支払い 身代金ではなく、活動費としたのは犯人が北朝鮮の工作員だからかもしれない、みたいな感じ… だけど、犯人は30億円を受け取らず、人質を解放してしまう。 ここまでの物語で、全581ページのうちのだいたい400ページぐらい。 で、その後、記者会見で首相が特定の銀行の営業悪化の事を言ったりして、体調をくずして入院する。 その首相が営業悪化を示唆した銀行に取り付け騒ぎが起こる。 退院後、首相は記者会見を行い、銀行の営業悪化は間違いである事を名言し、政府が銀行を守ることも名言。そして、自身の発言の責任を謝罪して首相退陣をほのめかす。 この首相の言動は誘拐犯の指示であり、首相は犯人の脅しに負けて記者会見と入院をした。 どうして人質を解放した後でも首相が犯人の指示に従ったかというと、言う通りにしなけらば孫を必ず再度誘拐する、何十年先になっても必ず誘拐するという脅迫文を受け取ってたわけで、孫を溺愛していた首相は従うしかなかった。 その辺りの物語の必然性は、しっかりと書きこまれていた。 犯人の目的は、株による利益取得だった。 銀行株の売り買いによって4億円ほどの利益を得た。 が、その4億円は寄付などをして自身は金に手を付けなかった。 最後に、刑事が犯人にたどり着く。 株操作で大金を得たこともつきとめる。 そして、なんと誘拐事件が首相の孫娘の狂言誘拐であり、突き止めた犯人は誘拐を実行したように見えてただけの人物だってこともつきとめる。 だから、この刑事は誘拐事件の立件は難しいと判断する。 だけど、株操作で大金を得た事は立件できる、と言って自首をすすめる。 そして、犯人は多分明日の朝に自主するんだろう、って感じで581ページの長編小説が終わる。 あのね、この小説は、首相の孫娘の狂言誘拐の物語やねんね。 そして、この本は、その孫娘を正義とするような雰囲気なんよ。 だって、めちゃくちゃ賢くて良い娘で、むちゃくちゃ綺麗で、その描写がなんか恥ずかしくなるような持ち上げようやねんもん! しやから、当然のことやけど、読んでるこっちも、この娘に肩入れするやんか。 そして、犯人も刑事も、この娘を傷つけてはいけないってスタンスやねんね。 そんなんやから、株操作で大金を得た事についてだけは、自首をして刑に服する事を刑事は犯人に要求するねんね。 しやけどね、この終わり方、僕、全然納得いかへんねんよ!!! だって、この犯人が、首相に対して嘘の記者会見と入院と再度の記者会見をさせた!なんて事を立証するのんなんか不可能やんか。 首相は、総理大臣を辞めてまで孫娘を守ろうとしたんやで! そんな首相が、犯人からの指示で記者会見と入院をした事を認めるはずないやんか!!! 刑事がどんな方法で、犯人の株操作を立証するつもりなのか知らないけど、もし立証できたとしたら、誘拐事件のことを明るみに出すしかないでしょ。 そうすると、狂言誘拐を思いつき実践した孫娘かて逮捕されちゃうやんか。 孫娘の狂言誘拐が分かってもいいから、それでも株操作を立証しようとしたとしても証拠がない。 首相の二度の記者会見を強要したのが犯人である事を立証するための証拠がない。 首相が証言しない限り真実が表に出ることはないやん! 唯一の証拠品である、犯人からの自筆の要求文書は首相が燃やしてしまってるしね。 だからね、この本の最後の刑事と犯人の対決で、刑事が何を言いたいのんかが、僕には、さっぱり分からへんかった(>_<) 全然はいってけぇへんかった。 581ページも読ませといて、この締め方はないやろ!! ほんっま!、読後感の悪い一冊やったわ(>_<) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年03月29日 04時19分00秒
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