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あのね、岡田将生くんが主演で大誘拐が暮れに放送されたでしょ。
僕、あんまり楽しみでもなかったんやけと観てみた。 あのね、実は僕、このドラマのオリジナルである、風間トオルさんが主演でやった『大誘拐』って映画が好きやねん。 僕の生涯大好き映画、ベスト5にはいってる映画やねん! 若い人やったら、自分の好きな映画のベスト5なんか、毎年毎年更新されて行くやろうけど、僕ぐらいの年寄りになったら、ベスト5なんか、滅多なことでは変化せぇへんねんね。 だって、ベスト5のうちで21世紀の映画は1本だけで、あとの4本は20世紀の映画やからね。 そんな僕やから、リメイクなんか、そんなもん面白い訳がないやんか! 何もかもが素敵やったから、僕のベスト5やったんやから、そんな、年に何百本も作られる2時間ドラマがどれだけの質で作られるかなんて元々期待してなかった。 しやから、この岡田将生くんの『大誘拐』も、どうせ文句ばっかりになるやろうし、語る事もないと思ってた。 しやけどね、このドラマ、どうしても許されない事が一点あるねん。 この物語ができた、そもそもの根っこの部分を、このリメイクドラマはイジってしまってるんよ。 僕のベスト5映画を踏みにじられた気がしたから、やっぱり、このことだけは書き残しておこうと思った。 あのね、この大金持ちのおばあちゃんが、どうして相続税を国に納めるのんが嫌で、偽装誘拐事件でネコババしたか? その事を、このドラマでは、地震や水害で、主人や大事な人が死んだのは国の対策がなされていなかったからだ、と言う怒りから、相続税を国におさめるのが我慢できなかったって事やんか! はぁ? それ、なんのこっちゃ? 自然災害を国のせいにして相続税をかすめ取るって、強欲おばあちゃんとしか思われへんわ。 この、物語はおばあちゃんの戦争に対する怒りから来てるんやで! 自分の子供を3人も戦争に行かせて殺してしまった! 多くの日本人を戦争で殺してしまった。 自分が死んだら、そんな国家に、自分の愛するキレイなお山の半分以上も相続税を納めるなんて、おばあちゃんにしたら、どうしても納得行けへんかったんよ。 それと、体重計が10キロも減って、これは、きっと自分の寿命も、そう長くはないと、ただの夏痩せを勘違いしてたこともあった。 映画でのおばあちゃんの思いは、めちゃくちゃストンと入って来た。 あのね、リメイクのドラマは、誘拐犯をおばあちゃんが手玉に取り、大金をおばあちゃんが、せしめてまうという、表面の面白さだけをドラマ化してるだけやんか! こんなん、見終わったあとに、あぁ面白かった!ってだけで、ランボー2を見終わったときの感情となんら変わらへんと思うわ! 心に深いものが残った人なんかいなかったらと思うし、作り手側も、そんなものは求めてないとしか思われへんかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年01月03日 11時30分14秒
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