シバタケさんと天目さんと三人で御山突入です。
「何採ろう?」
「やっぱこの時期はヤギタケとシモフリシメジだよなぁ」
ってなわけで二年前爆採りしたポイントへ突入。
「ないよー」
「チャナメあったよー」
「ダメー、ミイラ、ミイラだよーん」
そうなんです。どういうわけかこのポイントは昨年同様枯葉が干からびていて、キノコが頑張って出るぞーって元気がありません。
すぐシバタケさん(カーネル)に退却願いを申請します。
「次どうする。天目さん、久しぶりだし、やっぱあそこ覗かないと落ちつかないしなー」
そうです。
お決まりのコースです。
目的地に到着する寸前で「あ!シモフリシメジめっけ」
にぎやかな歓声が静謐な森に響き渡ります。
まあ、これが本当に楽しくて、大騒ぎしているんですが・・・
チャナメ狙いは見事にはずれ。まあ、予感はあったのですが・・・
土日の銃弾爆撃で焼け野原です。
上手。
「しっぶーい」
渋いのは柿だけで十分です。
それでも隠れるように「めっけないでね」と語っているチャナメを少しだけ採りました。
まあ、引きずりだしたという感じです。ゴメンね。チャナメさん。
一通り、回った後、「こりゃあかん」判断して、今日の目的であるヤギタケとシモフリのポイントに狙いを定めることにしました。
カーネル「あの道が曲がったところから入るといいいんだよ」
ジョンリー「もうちょっと手前から入ってももいいんじゃない」
天目「どっちでもいいんじゃなーい、仰せの通り」
ま、三者三様の思い(気分)で突入です。
ジョンリーはヤギタケには特別な思い入れがあります。
雑菌党としての自負かなあ。
メーとは関係ないけど
今年は裏切り者とか言われたなぁ。まあ、あれは自分で仕組んだようなものだけど・・
「昨年雑菌党会議で200グラムを超えなければMとは言わない」
会則で勝手に決まったんだけどなあ。みんな忘れちゃったのかなあ。
なーんて思いが甦ります。
メーの出そうなポイントの講釈をたれます。
カーネルさんはGPSを出して昨年のポイントを分析しています。
天目さんは例によってヤギタケをまたいでいきます。
「めっけー」それほど時間はかからず適度にメーが見つかります。
ヒラキと幼菌が混成してにょっきり出ています。丁度いい按配の状態です。
このキノコは一本見つかると大概群生しています。
一人が「メッケー」嬉しそうなかけ声を森中響き渡るように発すると
とんぴのように残り二人がかけよります。
ときに仲良くシェア、時に発見者が採るのをじーと眺めています。
シモフリもぽつぽつですがめっかります。
時々誰かが消えます。すぐ「おーい」「おーい」
奇しくも今日は昨年遭難した日と同じなのです。
さすがにジョンリーも慎重になります。ま、そうでなければ単なるアホです。
籠が結構おもくなってきたので「昼ごはんにしようよー」
「ジョンリーさん、飯食おうよっていってながらまだ採ってるよー」
揶揄されながら、昨年遭難した車のありかの場所まで引き返します。
ここで楽しい昼食。金のないのも大きな要素ですが、ココのところ手作り弁当です。
これがうまいのなんのって・・
コンビニ弁当もうまいのですが、やっぱ一味違います。
腹が減ってから食べる食い物はこの世のものとは(どんな世だぁ)思えない美味さがあります。感動すら覚えます。ホントカー
さて後半戦です。巨大なアブラシメジも発見。この時期のアブラは巨大化したのが多いですね。キヌメリも元気が良いのでコンキダケの別名通り、せっせと摘み取りました。チョコタケは乾燥させて食べてみようかと少しだけ採りました。
ヤギタケは絶好調です。
あるところにはバンバンありますね。「ぼこぼこ」この快感がたまりません。
土日の銃弾爆撃を早々に切り上げ、竿抜けポイント狙った結果、満足のいくキノコ採果となりました。グッド!!!
御山は白いコモが被っていました。長澤まさみのミニスカートから覗く綺麗な脚線美でした。
実に色っぽいです。
下山途中車のラジオが世界ユニバーズに日本人誕生のニュースが・・
カーネルに「長澤まさみとどっちがいい」
聞くと即答で「長澤まさみに決まってるだろ」
「うーん、いい答えだぁ」
とまあ、最後まで冗談と本音とも付かぬ会話を交えながら御山を後にしました。
おしまい。