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ジョンリーフッカー

ジョンリーフッカー

2012.11.23
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カテゴリ:映画
ボブ・ディランの「風に吹かれて」の入っているアルバムを聞いていたら『アヒルと鴨のコインロッカー』を書いた伊坂幸太郎の作品を映画化した中村義洋監督を思い出した。



『アヒルと鴨のコインロッカー』で「風に吹かれて」のカセットをコインロッカーに入れて流すラストは見るものを色々考えさせる。

大学入学のために単身仙台に引っ越してきた19歳の椎名(濱田岳)はアパートに引っ越してきたその日、奇妙な隣人・河崎(瑛太)に出会う。彼は初対面だというのにいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的はたった一冊の広辞苑。そして彼は2年前に起こった、彼の元カノの琴美(関めぐみ)とブータン人留学生と美人ペットショップ店長・麗子(大塚寧々)にまつわる出来事を語りだす。過去の物語と現在の物語が交錯する中、すべてが明らかになった時、椎名が見たおかしくて切ない真実とは…。
とまあDVD解説にはこう書かれてある。

なんと言うかある記憶が呼び覚まされてハッとしてしまうラストが待ち受けている。

瑛太の演技が好きになった作品でもある。

実際伊坂の本を読んだって事もあるけど一番好きなのは「フィッシュストーリー」かな。
まず題名がいい(笑)



DVDでの解説

「1975年 早すぎたパンクバンド「逆麟」は世間に理解されないまま解散へ向かおうとしていた。彼らは最後のレコーディングで「FISH STORY」という曲を演奏する。/1982年 気の弱い大学生は「FISH STORY」の間奏部分に「女性の悲鳴が聞こえる」という噂を聞く。さらには出会った女性に「いつか世界を救う」と予告され…/2009年 修学旅行中に眠り込んでフェリーに取り残された女子高生は「正義の味方になりたかった」コックと出会う。その直後、二人はシージャックに巻き込まれる/2012年 街が静まり返るなか、営業中のレコード屋の店長は「地球が滅亡する日でも好きなレコードを聴いていたい」と、「FISH STORY」に耳を傾けている」

一分間音楽が流れないという曲にまず惹かれてしまう。

この作品とは全く関係ないがドフトエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の世界観と通じてしまった。「地球が滅亡する日でも好きなレコードを聴いていたい」このセリフはドフトエフスキーの作品からバクったものだからだ。

中村義洋監督は大学卒業後、崔洋一、平山秀幸、伊丹十三らの作品に助監督として現在に至っている。平山秀幸監督の作品は昨日あきる野図書館で借りてきた「しゃべれども、しゃべれども」を見たばかりだったので、記憶に新しい。この作品を書いた佐藤多佳子の作品もいい。
全然関係ないが、女優タベミカコの愛読作家でもある。

映画中毒とは言えないが、邦画が最近特に好きになりよく見ている。
自分自身見た映画の記憶を風化しないためにも、つれづれなるままに書いていこうと思っている。

今回中村義洋監督の名前を出したのはたまたま、ディランを聴いていたからに他ならない。
この点は同監督の映画『ゴールデンスランバー』を見たときビートルズのゴールデンスランバーが流れていたのと同じ感覚だ。



DVDの解説による。

なぜ!誰が!何のために!首相暗殺犯に仕立てられた無実の男の大逃亡劇絶望の逃亡者を誰が救えるのか……。野党初の首相となった金田が、仙台市内で凱旋パレードを行うその日、数年ぶりに大学時代の友人・森田に呼び出された青柳は、森田から「お前、オズワルドにされるぞ」「逃げろ。とにかく逃げて、生きろ」という忠告を受ける。爆発音がしたかと思うと、警察官たちが、二人が乗っている停車中の車に駆け寄り躊躇なく発砲する。青柳は、反射的に地面を蹴り、仙台の街中へと走り出す……! 若手ナンバーワンのミステリ作家・伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』は、2007年に発表され、2008年本屋大賞、2008年山本周五郎賞を受賞した傑作逃亡劇である。身に覚えのないまま、見えない巨大な力によって首相暗殺事件の犯人に仕立て上げられた青柳は、厳戒な警備網が敷かれた仙台市内を二日間にわたって逃げ続ける。なぜ、一般市民の青柳に濡れ衣が着せられたのか?という疑問を解決する術も余裕もない。生きるために逃げる青柳の逃亡劇を軸に、青柳の人生に関わってきた人々が、さまざまな距離感で描かれるドラマに仕上がっている。『アヒルと鴨のコインロッカー』と『フィッシュストーリー』の完成度の高さ、そしてそこで生まれた二人の信頼関係から、この企画が動き始めたときには、監督の欄には当然のようにその名前がクレジットされていた。撮影では、宮城県や仙台市も全面協力体制を惜しまず、オール仙台ロケが実現した。首相が暗殺される凱旋パレード、市内の地下に張り巡らされた雨水管内を青柳が駆けるシーン、そして仙台名物の花火大会などもすべて現地ロケによるものだ。主人公の青柳を演じるのは、『南極料理人』『クヒオ大佐』と主演作が続く堺雅人。『ジャージの二人』『ジェネラル・ルージュの凱旋』を通して築き上げた中村監督との信頼関係は厚い。一方、青柳の元恋人で現在は別の男性と結婚した一児の母・晴子を演じるのは、『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラル・ルージュの凱旋』の田口役を中村監督と作り上げた竹内結子。『ジェネラルー』トリオが伊坂作品にどう挑むのかも大きな見所だ。青柳と晴子の大学時代の友人役に吉岡秀隆と劇団ひとり、青柳を追う警察官役に香川照之、晴子の夫役に大森南朋、謎の男役に濱田岳、さらには貫地谷しほり、相武紗季、柄本明、伊東四朗といった主演クラスが配役され、作品をさらにスケールアップする。また、伊坂幸太郎の盟友、斉藤和義が初めて映画音楽を全編にわたって担当。さらに今作の主題歌であり、数多のビートルズ楽曲の中でも最高傑作と呼び声の高い「Golden Slumbers」を演奏・プロデュースすべてを自らで行い、カヴァーしている。エンディングテーマの「幸福な朝食 退屈な夕食」は自身が97年に発表したシングルをセルフ・リメイクしたものだ。青柳らは、「Golden Slumbers」を聴きながら学生時代を過ごしていた。「ポールは・・・、バラバラになった皆をさ、もう一度つなぎ合わせたかったんだよ」。仲間たちとの当時の会話が、今の青柳を奮い立たせる。かつての4人の仲間たちとの<信頼>、それこそが青柳に残された最大の武器だった。逃げ続ける青柳は、「Golden Slumbers」に想いを重ね、ついに一世一代の勝負に出る。夥しい数のTV中継カメラと銃を構える警察包囲網の中、青柳は姿を現した。



音楽と映画は一体になっているので記憶がリズムとなって思い出される事が多い。



この3作品はいずれも伊坂の作品であり、音楽に関しては伊坂作品の功績による所が大きい。
物語の展開がミステリアスなのが好きなのか伊坂作品をよく取り上げている。
最新作の『ポテチ』も伊坂作品だ。

その点もあってか個人的に伊坂作品は好きになった。
中村義洋監督の映画ではないが「重力ピエロ」にもはまった。

2001年脚本した『仄暗い水の底から』鈴木光司のホラー短編集は本当に怖かった。
リングを書いた鈴木光司の小説だからその恐怖はなんとなく想像が付くと思う。
この頃からミステリアスな作品を取り上げ様と思ったのかも知れない。勝手な想像なのだが・・

中村義洋監督の有名所はヤッパリ『チーム・バチスタの栄光』かな。
これも最後のどんでんがえしが面白かった。


映画って作品から見る場合と監督から見ていく場合とあるとえ思うけど、基本に立ち返れば
監督で見ていくと大体失敗がないなあと思う。

この監督を好きになったのは、なんだろう。
ヤッパリ伊坂作品であると言うのが大きいのかな。
そしてちゃんと作者の意向をちゃんと捉えている点。

映画は小説より取り方によっては楽かも知れない。
2時間以内で大概決着が付く。
そして記憶が風化しなければ一生心に残る。






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最終更新日  2012.11.23 16:54:54
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