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ジョンリーフッカー

ジョンリーフッカー

2014.11.12
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カテゴリ:映画

ヒトラーの身振り、手振り、言動を見ているとまるで何か音楽パフォーマンスを見ているような錯覚に囚われる。

ヒトラーの演説はポイントを絞り、同じことを繰り返し人間の脳に摺りこますように話す方法だった。確かにその方法はジャズのモードにも似ている。繰り返すことで人間の脳にはある一定の記憶が言葉として、あるいは音楽的なビートとして摺りこまれるからである。

ヒトラーがドイツ民衆の心を掴んだのはアウトバーン等の公共事業によって失業問題を解決したからだった。大衆には廉価なフォルクスワーゲンが買えるような政策を実施した。

民衆は常に新しいことを求めた。新しいことを聞くために集会に出た。バーナードショーは「希望」こそが世界の思想の中心であると言い切った。そこには希望があった。

次第に民衆は焚書政策、突撃隊、ゲシュタボ等によってヒトラーに対して反論がいえないようになっていく。その時代の流れを映像の世紀は見事に捕らえている。

ピカソがヒトラーのスペイン、ゲルニカ進行によってあの作品を生み出したのは必然だった。反ユダヤ思想により、トーマス・マン、フロイト、アインシュタインは亡命する。ユダヤ虐殺は5に見ることが出来る。毒ガスの映像は何度見ても恐ろしさに震えてしまう。

一体人間の脳(妄想)とは何なんだろうく。自由を求めて殺戮の連鎖が、現実として波のように繰り返される人間の脳とは・・・

結果、人間は人類そのものを破滅させる武器をついに手に入れてしまった。

今は世界的規模で平和だが、マクロから俯瞰すると殺戮は続いている。ナチスのやり方を見ていて反ユダヤ思想はいじめと一緒。ヒトは誰かを落とし優位に立つことで虚栄心を満足させるところがある。

実に俗物的で唾棄する思想であるが、TVの「ファースト・クラス」の発想とナチスのやっていることはそうかわるものではない。又そういうドラマがウケル。

いじめは最も平和な時代にあってこそ解決していく課題である。家庭、学校、会社・・・大量殺戮はないが、人の心を蝕む。ヒトラーの「我が闘争」の思想は、いじめと一緒。人間に優劣をつけることで、優越感を煽動した。ナショナリズムを否定しないが「○○万歳」と一人の人間を真ん中に置き、奉る。主導者が全て責任を取る独裁政治。又それが当たり前の時代だったのだ。やられるよりやるほうが気持ちいい。人間に優劣をつけて劣化民族は葬る。。これは本当に痛ましく怖い思想だ。

やがてヒトラーは「義務ではなく権利」としてポーランド侵攻を進めていく。そしてアーリア民族こそが世界の中心となると信じ大国となるか、滅亡となるか・・・突き進んでいく。

しかしヒトラーって手塚治虫、チャップリンの心を捉えたように悪魔、そう悪魔って、こういう人間なのかも知れない。最初は天使のように人間の心に入っていき、結局、悪魔だとわかったときには既に手遅れで、行くとこまで行くしかない崖っぷちに追い込んでいく。

 

 






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最終更新日  2014.11.13 16:24:15
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