カテゴリ:本
小泉今日子が推薦していたので、読んでみたら、何とまあ、下ネタの話の連作なんだね。
その中でも心温まる『ピース』が良かった。 女子大生、光子は3人の男たちをとっかえ、ひっかえ、小暮荘に連れ込む。 光子は子供が産めない身体であったんだ。だからってやりまくっていいもんでもないけどね。でも話は、やりまくりでは終わらない。 縁があってまだ名前も付いていない友人の赤ちゃんを預かり、光子は母性に目覚める。その先に切ない思いが待っているというストーリーなんですな。 油断させておいて涙腺をピンポイントで攻めてくる、やっぱ売れるだけの事はあるね。もっていきかたが、実にうまい。 「こどもがいないやつは、血だか遺伝子だかの流れには乗れない、何にも残さず生まれて死んでいくだけの生き物になるってことなのか」光子のこの言葉は心に残った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.01.20 19:17:56
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