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ジョンリーフッカー

ジョンリーフッカー

2015.03.19
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カテゴリ:音楽
桜のつぼみがひっそりと付き始めるころいつもこの歌を聞いてしまう。
「春の木漏れ日の中で~」森田童子のこの歌って、学生運動で死んだ友人の事を思って作った詞だそうだ。チャーリーパーカーって言うジャズサックス奏者の詩の部分が出るたび、地下の薄暗いジャズ喫茶に迷い込んでしまった錯角に囚われる。

きっと今読んでいる「学徒出陣の記録」のせいもあるんだろう。
学徒出陣の生き残った人達の手記を読む度、いつも思う。
「戦争の無い時代に生まれて良かった」
熊谷陸軍飛行学校で訓練した土田直慎の手記の冒頭はこんな文章から始まる。
「数多くの若者が死に、生き残ったのは、少なくとも、事戦争に関してはおおむね屑ばかりと言うのが、この戦争であった。その屑どもが今になって戦争について云々しても始まるまいが、一つの史料として残したい趣旨だそうだから出来るだけ率直に当時の私を振り返ってみよう」

「お前たちは消耗品である」
「死ぬことだけが生きがいであった」
「隊での写真は無い。どうせ死ぬと決まっている者が何で人に姿を見せる必要があるのか。黙って死ね」
「卑怯者と言われるのが一番嫌だった」
「凍傷で快く眠って死ぬのだから、あんな気持ちのよい死に方は出来ないだろうと思うと惜しい事をしたという気持ちはいまだに消えていない」

死を望んだわけではない。無理やり黙って死ねと言われた。未来に希望なんか何もない。マッサンのドラマの中でもロシア、シベリアの虜囚から帰国した甥っ子が言うセリフがある。「飢えで○○の中から出てきたものを食べた」
飢えに対してこんな極限の話が出るとは思っていなかったので襲撃的だった。
「映像の世紀」で、終戦間際ロシアで塩漬けの「人肉」が売られていたと言う話も出てきた。飢えは人間の尊厳を奪ってしまう。
その極限に至るまでの生活が出来ている日本。
森田童子の歌を聞いても実際死ぬわけじゃない。
歌を聞ける自由がある生活。

なんだかほっとした。







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最終更新日  2015.03.19 16:41:51
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