カテゴリ:本
図書館でリサイクルに出ていたので、持ち帰り読んでみた。
惹かれたのは勿論タイトル。 川上健一の小説を読むのは初めて。 1部は雨鱒と川の中で心平が語るシーン。 以下私のつぶやき。 東北の自然が一杯の川っていいなあ。ヤマメもウグイも一杯いて。毎日魚を採ることが楽しい日々。心平の書く絵は自然の色に溢れているんだろうなあ。何か一つの事に夢中になれる少年の日々。小学校は本当に昆虫が好きだった。親父に連れられて行った川でのカジカ・鮎釣り。あの感触は今でも私の手の中に残っている。 2部は成長した小百合を囲んで揺れ動く男たちの心情が描かれている。 初恋に揺れる男心がうまく描かれている。 ・・が現実はこううまくいかない気がする。 物語として、母親の死に不自然さは残る。 まあいろいろストーリーの不自然さを言い出せばきりがない。 メルヘンとして読むなら、とても余韻の残る・・・素敵な小説だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.07.16 19:33:24
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