作者が当初目標としていた100巻を超えた超大作ヒロイック・ファンタジーに三度目の挑戦。
反乱軍により壊滅した王都パロの王子と王女は、辺境の地で「異形」の戦士に出会う。
「俺に従いて来い。この夜を生きのびたければ、俺と一緒に走れ、子ども」
壮大なるサーガは、この台詞から始まった。初めて読んだときは、まだ子どもでした。だからなのか、読み返したら童心がよみがえってきた。
「明日は来るわよ」王女は予言した。
明日へ向かって走ろう、グインとともに。
豹頭の仮面 グイン・サーガ1 (1) ハヤカワ文庫 改訂版 / 栗本薫 【文庫】