これまでの登場人物や作品の背景をよく研究していると思う。彼が執筆するに至った過程や経歴は巻末に詳しいので割愛するが、正統な続篇とするには、どうしても無理があると思う。前作があまりの傑作だったし、あまりに多くのファンを魅了したからだ。リスベットやミカエルが永遠の命を吹き込まれ、また動き出した。嬉しさともどかしさ。上巻を読み終える頃になって、ようやく他の作家が描くことの違和感が薄れてきた感がある。ストーリーは申し分なく面白い。
【中古】 ミレニアム4(上) 蜘蛛の巣を払う女 /ダヴィド・ラーゲルクランツ(著者),ヘレンハルメ美穂(訳者) 【中古】afb