韓国映画「ほえる犬は噛まない」
監督 ポン・ジュノ出演 : イ・ソンジェ, べ・ドゥナ 封切り(韓国): 2000.02.19ずっと気になりながらもあえて見たいと思わずにスルーしていたんです。ドタバタコメディーかぁ・・・って思ってたので。でも、やっぱり見てみようかなとおもった理由は「すごく良かった」と、「なんだかなぁ」という両極端の評を読んだので自分で確かめたくなったのと「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督の作品だったこと。「殺人の追憶」良かったもの。原題は「フランダースの犬」なるほど、だから懐かしの♪ラララ~ラララ~ラ~ララララ ラララ~が流れてたのね。ごくごくありふれた日常?を描いているんです。まあ、犬を屋上から投げ落とすのをありふれた日常というのはなんなんですけど。時にコミカルで、辛くて、バカみたいで、あったかい、そんな日常をハラハラドキドキのシーンも織り交ぜながら描いています。だから、どんな話?とストーリーを追おうとするより、感じたままを楽しむのがいいみたい。うまく言えないけど・・・。ちょっとかわった面白い映画です。好き?嫌い?と問われたら、迷わず「好き」と答えます。イ・ソンジェもぺ・ドゥナも良かったですよ。イ・ソンジェって「美術館の隣の動物園」や「エンジェル・スノー」でも見てたのに全然気がつきませんでした。雰囲気が違うのよね。いずれも好きな映画です。ぺ・ドゥナは特典映像でインタビューも見たんだけど髪型と衣装でこんなに違うの!と思うくらい可愛かったです。本編ではもう思いっきりダサダサでしたが・・・。あの普通さがこの映画にはピッタリなんでしょうね。犬肉食の話はいかにも韓国的と思いました。ワールドカップのころ、犬肉食のイメージを払拭するキャンペーンがはられたと言う話を聞いたことがあるのですが、ちょっとそれを思い出しました。それにしても、なんでこの邦題なんでしょう。あんまり合っているとも思えないんですがまあ原題のまま「フランダースの犬」というわけにもいかないけどね。ほえる犬は噛まない