ロシア出張後記
正直、ロシアの印象は大きく変わったね。あまりにも遠かった国が、普通の国になったって感じかな?とにかく身の危険を感じるような緊張感は一度もなかった。地下鉄にも乗ったけど地下の明るさが段違いだった。街中も、旧東側独特の灰色から、色のある世界になっていた。赴任してロシアで生活するとなると、まだまだ大変かなと思うが、旅行レベルでロシアに行くには何の問題もない国といえると思う。何が一番大変かって言うとこの国の場合は言葉だろうね。国民の英語力がおそらく日本と同等。まず通じないと思っておいたほうがいい。ロシアではホテルにチェックインする時に前払いで宿泊代を全額、支払うんだけど、総務からもらった概算は 2,800ドル。ホテルからの請求は、3,500ドル!!ロシア人がいてくれなかったら、俺はここで路頭に迷ってたかも。迷わなくても、お金を下ろして3,500ドル払ってたろうね。ともかく、2,200ドルで10日間泊まれた。これは別に吹っ掛けられたわけではない。かなりいい部屋が予約されていた。(1泊3万円以上)そんな必要ないからって、最初2日間以外は安い(と言っても2万くらいだが)部屋に移れた。この予約の切り替えもすったもんだしてね。だけど現地ロシア人ががんばってくれた。とにかく世界一物価が高い都市、モスクワ。4年前の出張から帰ってきて騒いだので、モスクワの日当は、25ドルから40ドルに上がってはいるが、これでもきつい。特に今回は夕食の”およばれ”が2回しかなかったため、かなり懐は寒い。ラーメン&チャーハンで、2,400円だよ!(ホテルには日本人がいない日本食レストランがあった。日本食はどこ行っても高いんだけど、同じ出張者が体調があまりよくないってことでほとんどここで食べてた)ロシア語がしゃべれるようになるとは思わんけど、結構読めるんだよ。英語と同じ単語が多い。信号機に”СТΟΠ”と書いてあるんだけど、それは ”STOP”何が同じだ!と言うかもしれんが、例えばロシア語で ”C”は英語では”S”なんだよ。この置き換えがわかると、かなり読める(気分になる)。ちゃんと聞いたわけではないから正しくないかもだけど、ドイツ語のように1文字1音。だから意味わからんでも、正しい発音はできる。まぁ、仕事も遊ぶも、やっぱり”人”だよ。ロシアにも”人”ができたおかげで、楽しい出張になった。