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カテゴリ:読書
悪党薬丸岳・著 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、 今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。 決して繁盛しているとはいえない事務所に、 ある老夫婦から人捜しの依頼が舞い込んだ。 自分たちの息子を殺し、少年院を出て社会復帰しているはずの男を捜し出し、 さらに、その男を赦すべきか、赦すべきでないのか、 その判断材料を見つけて欲しいというのだ。 この仕事に後ろ向きだった佐伯は、所長の命令で渋々調査を開始する。 実は、佐伯自身も、かつて身内を殺された犯罪被害者遺族なのだった…。 『天使のナイフ』で江戸川乱歩賞を受賞した著者が、 犯罪者と犯罪被害者遺族の心の葛藤を正面から切り込んで描いた、 衝撃と感動の傑作社会派ミステリ。 ↑だけ読むと なんだか気が重い作品なんですけど 割とすんなりと読んでしまいました。 というのも、短編で様々な事件とかかわりあうので 重さを感じないというか 途中で、犯人と向きあったり そこで決断する被害者家族の姿が見えて 一方向だけの話ではないので 意外と読めました。 読んでいる途中で思ったのは 「静人日記」で、こんなむごい事件は 本当に日常茶飯事だという、その事実があるということを知ったから。 どんなに憎んでも、どんなに心が押しつぶされそうになっても 同じような出来事は終わらない。 もちろん当事者は、そんなこと関係なしに苦しむわけですけど。 だからこそ、余計に 終わり方があっけなくて、そして予測できた終わり方で よかったと思う。 これ、続きもできそうな感じですけど・・ どうなんでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年01月25日 20時42分32秒
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