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2010年03月07日
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カテゴリ:読書

誰かと暮らすということ伊藤たかみ/著

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
当たり前の幸せは、当たり前そうに見えれば見えるほど手に入れにくいものなのです。
うまく気持ちを伝えられない不器用な男女、
倒産寸前の店を抱える夫婦、
離婚してひとり暮らしを始めた女性…
ひとつの町に浮かび上がる、
著者新境地のハートウォーミング・ストーリー。


伊藤さんと言えば
芥川賞の「八月の路上に捨てる」ですが
あれ・・・・だったんですよ。
で、食わず嫌い気味になってまして
久しぶりに読んでみたら、これが良かったんです。

なので、ご紹介。

登場人物は、どの方も
ぱっとしない平々凡々な人々。
でも、本当に側に居るってこういう感じの人。
恋が徐々に進んで行くのも
すごく丁寧で、リアルで・・・なんか好き。

幸せになりそうな虫(知加子)とセージ。
最後の方の「サラバ下井草」は
恋する二人のほんわかムードにすごく癒され

「誰かと暮らすということ」では
ちょっと切ないけど、春は近い今にピッタリな物語で

とびとびに出て来る
レンタルショップで「お中元」を渡す子供と
真剣に説明する虫ちゃんのやり取りに笑う
「子供ちゃん」

こういう物語を書く人なんだ・・・と
すごく衝撃を受けた一冊でした。
かなり好きかも。
食わず嫌いはダメですね。

また伊藤さん読みます。
よかったです。





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最終更新日  2010年03月07日 17時19分28秒
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