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カテゴリ:小説・エッセイなど
ドラマ化が実現し、現在フジテレビ系列で放映中です(公式サイト)。原作者は現役医師の海堂尊氏で、2005年度の「このミステリーがすごい!」大賞を受賞されています。「バチスタ」とは、バチスタ手術のことで、正式には「左心室縮小形成術」というのだそうです。 バチスタ手術は、「拡張型心筋症」という心臓疾患に対して行われます。本来「拡張型心筋症」には、「心臓移植」が最も有効な治療法のようですが、ドナーが少なさや法律上の問題などから、あまり一般的には浸透していないといいます。そこで、このバチスタ手術が注目されるわけですが、肥大した心臓の左心房の3分の1程度を切除し、心臓の形を整えるという非常に難解な手術のため、リスクも大きく成功率は6割程度しかないといいます。 本書では、この「バチスタ手術」を奇跡的に26連勝していた7人の天才集団「チーム・バチスタ」が、突如、3例続けて術中死を発生させたことが発端となり、様々な疑惑が浮上していきます。この3連敗は、不運なのか、事故なのか、あるいは悪意によって引き起こされた事態なのか。 調査を命じられた、落ちこぼれ心療内科医の田口医師(ドラマでは伊藤淳史)と、厚生労働省管轄の役人・白鳥圭輔(ドラマでは仲村トオル)のコンビが、この謎に迫ります。原作のトリックにはそれほどのインパクトを感じないですが、最後まで引き込まれました。 また、なんとドラマでは、原作と犯人が違うようですね。公式サイトで車が当たるクイズもやっているようなので、原作を知らない方もぜひ参加されてみては。 自己採点 82点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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