毎日大変生活

中２の授業が始まった。

今にも、倒れそうで、泣きそうな顔をして座っている子がいた。

「失恋したの？」
「あ、部活のトラブル？」
「学校関係？」

いろいろ質問が飛び交った。

風邪気味と言っていたけど、結局は、


テストの点数が悪かった。。。

答案を返してもらって、即効、ゴミ箱に捨てたらしい。


早速、他の子が持ってきていた問題をコピーして、目の前でやってもらう。

一つ、ひとつ丁寧に、一緒に、答え合わせをした。

単語がすっぽりと抜けている。
注意点を箇条書きにし、
今から、どうすればいいのか書きこんでいた。

自分の問題点が明らかになるにつれて、彼の顔が明るくなってきた。
声に力が出てきた。

ただ漠然と「点数が悪い・・・・」と言っていたときのしょげ方と全然違う。


そうなんだね。
やることが明確になってくると、人って、不安を感じなくなるんだよ。

ゴールが見えてくると、人は進むことが出来るんだよ。


目をつぶっていないで、
いっしょに、前を見よう。


私も、がんばるから、
みんなもがんばろうね。


教室から帰っていく後姿、
ちゃんとみたよ。
背骨が伸びてたね♪

姿勢良く、後ろ向きにバイバイしてくれてありがとう♪


それから、毎日毎日、眠たいとつぶやく君。

がんばれと励ましていたけど、
先生、それ止めたよ。

君がいくら眠くても、先生はどうしようもない。

眠たいと先生に訴えたところで事態は変わらない。

ちゃんと寝てるなら、しっかりしなさいね。

入試前。
自分の眠さと立ち向かいなさい。



あぁ。。そういえば。。むかし。。
電池が切れたように眠る女の子がいたわ。。

私は彼女を「眠り姫」と名づけた。
その眠り姫は、昨年結婚した。
王子様が現れたんだわね。。