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絵本の基本的理念を話するのに、
本棚から絵本関係の本を引っ張り出してきた。 十数冊の絵本論に目を通していると、 ドロシー・バトラーの著書の中にこんな文章があった。 趣旨はこのようなものだった。 ~~~~~~~~~ 絵本とのふれあいは、小学校あがる前までが全て。 その大切な限られた時間の中で、 子どもが「絵本を読んで!」 という声を第一に聞いてあげて欲しい。 夕食の後片付けが残っているとかあるが、 あなたは、その仕事のマネージャー、片付けは後からでも出来る。 でも、絵本を読むのはそのときしか出来ない。 ~~~~~~~~ 全くその通りだと思う。 部屋が少々片付いていなくても、後から、片付ければいい。 親が自分の語彙以上、自分の世界以上を見せられるのは、 絵本や物語の力を借りるといい。 子ども達は、そこから、新たな言葉を紡ぎ出し、自分の空想の世界を作っていく。 そして、 大人になり、その空想の世界に、夢や希望を入れる事が出来る。 ~~~~~~~ 子どもの頃、心をこめて語ってもらった話は、 その後も心からきえることはない。 それどころか、人生の最も重要な時に、心の底で蘇えり、様々な考え方を指し示してくれる。 そればかりか、語ってくれた人の暖かい心が思い出され、心を勇気付けてくれたりもする。 それが優しさを伝える事であり、生きる力を伝える事になる。 「私の絵本体験」 松居友 大和書房 ~~~~~~~ プラハの春を経験した著名な文学者は、アンネフランクのように、屋根裏部屋で 息をひそんで、暮らしていた。 友人たちが、逮捕され、密告され、一人ずつ欠けていく中で、 明日を生きる希望を与えたのは、 子ども時代に語ってもらった楽しい話を思い出して、みんなでそれを語り、 笑うことだった。 教室で、子ども達に接していると、 幼少時代に、絵本を読んでもらい、お話を語ってもらった子どもは、 自分の心をあらわす言葉を知っている。 それが、大人になっていかに大切かがわかる。 限られた数年間。 子どもの心に宝物を残したい。 と今新たに思う。 そんな思いで、 「子どもの英語教育における英語絵本の読み聞かせ及び音読指導」 の話をさせていただいた。 私のする事が、具体的に見える機会を持たせて頂いた事に、感謝している。 たのしみだなぁ。。。 ~~~ 地震に遭遇された楽天の仲間の皆様が、どうぞ、無事でありますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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