カテゴリ:受験
私の教室がある地域は、今年から、高校入試が、併願制になりました。
内申は、絶対評価。 その比率は、学力検査50%・内申点50% そして、その合計が合否の基準になります。 第一志望校には25点加算されます。 第二志望が出来ることは、ある意味いい事のように思えますが、 内申点が、絶対評価で、学力検査の点数と内申点の合計で合否が決められると、 内申のつけ方により、加算された25点の差くらいすぐになくなってしまいます。 絶対評価は、大げさに言うと、 100m走に出た子を全員1位にも出来るって事です。 今年は、内申点が高い学校、従来どおり相対評価的に内申点をつけた学校で、 大きな差が出たようです。 地域のトップ校に行く子たちは、上から降りてくる子がいないので、そのままの点で大丈夫なのです。例年通り、中学校で厳選された子達が受験し、2人くらいしか落ちません。 それが。。。偏差値が56辺りの子に取れば、 上から何十人と降りて来る訳で・・・・ しかも、第二志望校は、2ランク下げます。 内申でいうと、 私の教室のある学区の中学校は、市でも一番成績のいい学校のひとつで、 トップ校に毎年、20~30名送っています。 多分、その子たちの、絶対評価の内申は、オール5でしょう。 絶対評価と言っても、大体の割合はあるわけだから、 他の子に、5がまわってくる確率は少なくなってきます。 トップ校に、1~2名しか受験しない中学校もあります。 その場合、他の学校を受ける子にも、5がまわってきます。 どれだけ5を多発するかは、各中学校に寄って違ってきますが。 全員に高い内申点をつけた中学校は、学年全員が合格という話です。 市のなかでも、成績のいい中学校では、多くの不合格者が出ました。 内申点を、従来どおり、相対評価に近い数値で出していたのでしょう。 うちの近くの中学校は、成績がいいので有名な中学校ですが、 数十名が不合格でした。 考えられない数の多さです。 中学校の先生が、「失敗した。」と感想を述べられるくらいですから、 本当に失敗なのでしょう。 先生には来年がありますが、今年の生徒には来年はありません。 私の生徒に、第二志望校までも、不合格になった子がいます。 とても信じられない事で、 学力検査(入試)の点数ではじくと、昨年までの確率では、 合格している点数を出しているにもかかわらず、不合格でした。 子どもが一人で、合格発表を見に行き、 「僕の番号がない」と聞いたお母さんは、信じられずに、 お母さん自ら確かめに行かれたそうです。 私との電話で、 「先生、うちの子の番号がないって事は、不合格ってことですよね。」 と泣きながら言われました。 彼は、受験校を一ランク落としての受験だったので、 私も、他の先生も、 もちろん、中学校の先生も問題がないと確信した上での受験でした。 私は、お母さんの声を聞きながら、涙が出ました。 次の日、本人がやってきました。 まだ泣いていました。 私も泣きました。 何が原因なのか。。 中学校間の内申のつけ方の差であるとしか思えません。 トップ校に不合格だと、私立の特進コースに行くのが従来の道でした。 今年からは、その子たちは、2ランク下の学校に行きます。 近くの中学校の偏差値でいうと、 トップ高校が、平均偏差65以上。 次が、62~64 次は、59辺りから62 そういう輪切り状態の高校格差がある地域での混乱状態は、 納得できない者にとって、 不信感を持ったままの高校進学となります。 高校生になっても、うちの教室に来ると言った子達。 行く予定の高校が違っても、夢は同じだよ。 夢を諦めない限り、夢はちゃんとそこに待っていてくれるよ。 その夢に向かって、一緒にがんばろう。 先輩達ががんばったように。 志望校に合格した子たち、おめでとう! 中学校でもトップクラスだったから、合格するって思ってたよ。 今年からの高校入試制度。 成績のいい子にはとても有利な制度です。 成績が中くらいの生徒には、どうしていいのかわからない制度です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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