カテゴリ:カテゴリ未分類
娘がお料理中、親指の付け根を庖丁で刺してしまい、
神経を切断した。 神経は切断すると元には戻らない。 地元のかかりつけの病院では、一生このままだと言われた。 大きな病院に行った。 大きな病院でも、整形外科ではお手上げで、 すぐに形成外科にまわされた。 すぐに緊急手術。 親指に付け根を2cmほど切り開いての手術だった。 3時間あまりかかった。 もし、神経が見つからなかったら、そのまま、とじます。 痺れと痛みは一生続くので、 何とか探し当てます。 と担当医師は手術に関して言われた。 親指の付け根からカメラを入れて、 2時間神経の片割れを探してくださった。 私は、手術が長引くにしたがって、 暗くなっていく外を眺めながら 涙が出てきた。 どうか、見つかりますように。 どうか、見つかりますように。。 その時間は、とても長く感じた。 かつて、 友達が祈っている横にいた経験がある。 その友達の横にいるような気持ちで、 いっしょに祈ってもらっているような気持ちで、 私、祈った。 祈ることしか出来なかった。 わが子の涙と希望とを 自分の涙と共に、祈った。 手術が終わり、手術室まで、娘を迎えに行った。 担当医からの説明。 探し回った神経を見つけ出し、縫合したこと。 でも、その神経が生きるかだめになったままかは、 数ヶ月置いてみなければわからないこと。 説明を聞きながら、 担当医の手術前の熱意。 「どうしても、神経を見つけ出すように最大の努力をします。開けさせてください」 手術後の熱意。 「きれいに縫えたから、希望を持っていいよ」 満面の笑顔とまっすぐな目が、私たちに希望をくださった。 希望は熱意から生まれる事をひしひしと感じた。 すぐに形成外科の先生に連絡を取って緊急にみてくれるように頼んでくださった医師。 希望があるならば、自分が開いて、やってみる。と言われた担当医。 いろんなことがあるけれど、 今を生きたいと思う。 お返事が出来なくて、ごめんなさい。 やっと、家に帰ってきて、今から、病院に向かいます。 娘が首を長くして、待っているから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|