カテゴリ:日常
一昨日、娘のバイト先のレストランから電話があって、 早く現場復帰して欲しいとのこと。 昨日、彼女は、 「お母さん?無理やんね。 指が動かないってお客さんにはわからないし、 そんな状態で行きたくない。」 そんなことを言いながら、痛い、痛いと嘆いていた。 「私、一生こんなんやろか。。」 「お母さん、私の治り、遅いと思わへん?」 話を振られた私は、 「ケガして、まだ、1ヶ月やん。」 と答えた。 「1ヶ月なん?私、2ヶ月かと思ってた。」 そして、今日。 お昼くらいに、居間に下りてきた娘。 「食事作るわ。」 「無理かも知れへんけど、やってみる。」 そうやね。出来たらする。出来なかったら、出来ないからね。。 「お母さん、ジャガイモの皮むいて。」 「お母さん、コショウ、回して。」 私は、娘の後姿を見ていた。 左手は人差し指と、薬指で物を支えている。 食事が出来上がった頃に、 「お母さぁ~~ん! 最後ができへん。 お料理をお皿に持って欲しい。」 現場復帰を試しているのだろうか。 指の使い方を試しているのだろうか。。 夜、彼女の部屋から、忍び泣く声が聞こえた。 そんなことを思いながら、 「何、手伝ったら、いい?」 と、ウロウロしていると、 「お母さん、もう、食卓に座っていて欲しい。」 と言われた。 久しぶりに聞くその言葉。 体中から、湯気が立つくらい、うれしかったよ。 いつものように質素な食卓だったけど、 久しぶりの娘の手料理だった。 「お母さん、雨の日っていいな。雨音と葉っぱの上に雨が当たるの見るの いいな。。」 娘の手ばかりに気を取られていた私だった。 彼女は、外の雨の音を楽しんでいた。 雨音を聞きながら、会話が弾んだ。 ありがとう。 ところで、 娘から、苦情とも独り言とも取れる声が入った。 「お母さんのテスト前になると、そこら中に本だらけや。。」 すみません。 今しばらくは、そのままに。。。 無理してきびしい父親役はしなくてもよくなった。 私は、私のまま、ほわんとお母さんをしている。 じゃ、今から、先生をしてきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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