カテゴリ:日常
退院した父の具合がよくないと、兄から電話があった。
今から、病院に連れて行きたいのだが、本人が頑として行かないと言っている。 どうしたら、いいものか。。。 しばらくして、兄から電話、父が病院に来るらしい。 私は少し先に病院に行って、車椅子を出して待っていた。 父は思ったより、弱っていた。 でも、点滴をするとみるみる顔色がよくなってきた。 脱水症状もあるのだと思う。 スポーツ飲料を飲むようにと、医師からの指導があった。 でも、のまないんだけど。。 しかしながら、あれほど、病院に来るのを嫌がっていた父が、どうして。。。? 実は、兄と、弟が芝居をしたらしい。 弟が、主治医の振りをして、兄に電話をし、兄の受け答えを見て、父が病院に行くと言ったという。 なかなかやるね♪ 兄は、兄嫁が入院していることを父に告げた。 病名も。。。 父は、大変なときによくしてくれたと、涙を流してすまながった。 兄は「こんなときこそ、家族が力をあわせなければいけないやで。」 と言った。 父から、「わしは、一銭も借金がない。だから、安心したらいい。」 と聞いた兄は、自分の息子夫婦に、 「わしも、借金をお前たちに残さないようにするからな。」 と伝えたと言う。 それを言いながら、兄の眼はうるんでいた。 私ももらい泣きをした。 そして、私に、「お前も所帯主がいないのに、がんばってるな。」 といったときは、不覚にも私、ぽろぽろと涙がでた。 兄の前で泣くのは、子どものときにケンカして以来のことかもしれない。 家に帰って、娘に兄の話を伝えた。 娘はいつになく、神妙に優しい顔で聞いてくれた。 「家族って、すごいな。。」 娘の口から、そんな言葉が出た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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