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うちの教室のニュースレターで話題になったプライミング記憶
「プライミング記憶」これは1980年代に発見された記憶概念です。 簡単な実験として、次の文章を読んでみてください。 これはあの有名なアメリカのアニメ「ポパイ」とポパイが食べる「ほうれんそう」に関する内容です。 ☆~~~~~~~~~☆ ポパイが恋敵のブルートをなぎ倒す様は我々に心地よい快感を与えてくれる。 ポパイがブルートより圧倒的に体格が劣っているためにさらに我々の同情感を誘う。ほうれんそうを食べて怪力になり、それまではまったく歯が立たなかったブルートから逆転勝利を収めるなじみのパターンも見ている者に安心感を与える。 さて、ポパイの力の源であるほうれんそうが実際に高い栄養価を持つことは承知のとおりであるが、このアニメの影響力は絶大で、当時ポパイを見ていた成長盛りの子供たちがほうれそんうを食べるようになったという事が報告されている。 ☆~~~~~~~~~☆ さて、この文章中に「ほうれんそう」という言葉はいくつあるでしょう? ほとんどの子が、3個と答えました。 絶対に3個と言い張った子は、ケアレスミスの女王です。 正解は2個です。 脳はおおよその見当をつけて、働きます。 このように無意識に行われてしまう記憶を「プライミング記憶」と言います。 これは、人間の脳がそのように認知するようになっているのです。 「記憶力を強くする」池谷裕二著 より ★ちなみに、下から2行目は「ほうれんそう」じゃなくて、 「ほうれそんう」です。 私は一回目、見事にひっかかりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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