カテゴリ:日常
「いつもみたいに集まれたらいいな。」
姪からメールが来た。 あれ? お正月集まらないの? あれ?? じゃ、実家に帰っても誰もいないの? 母は? 母は、ショートステイ先でお正月を迎えようとしていた。 お正月を母独りにしたくない。 息子と母をむかえに行った。 急な話で、係りの人はてんてこ舞い。 母はホームのスリッパを履いたまま、私の車に乗り込んだ。 そして、我が家へ。 一通のメールから、 我が家のお正月は母をむかえてのお正月となった。 大晦日は年越しそばを食べ、 元旦は、お雑煮を食べ、 初詣に行き、 お風呂では母の背中を流し、 乾燥してかゆいという母にローションを塗り、 あかぎれの手に薬をつけ、マッサージをした。 母は、毎日感謝して泣いていた。 そして、今日、仕事が始まるので、 母をショートステイ先に送っていった。 私を探す母の声と涙を背に感じた。 ごめんね、 捨ててないよ。 私、仕事せなあかんねん。 ごめんね。 うちの家が実家と近かったら、 こんな事なかったのにね。。 でも、 一通のメールがなかったら、 このお正月、母と過ごすことはなかったかもしれない。 3日、姪夫婦と私たちで母を囲んで食事をした。 その時に、父の写真展をする計画を立てた。 会場手配。 資料、アンケート作成。 広報。 それぞれの役割を決めた。 父親の写真が、孫たちの手で多くの人たちに見てもらうことが出来る。 一通のメールから、 いろんなことが起こった2006年の始まりだった。 父が逝ったからといって、 決して母を独りにはしないと誓った日々だった。 我が家では、母は癒しのコメディアンと呼ばれている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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