カテゴリ:受験
朝から、生徒からの電話を待っていた。
そわそわしている私に、 うちの子たちは、 「お母さんにとって、大切な日なんやな。」 と言う。 ドアホンがなった。 窓越しに生徒の顔が見える。 真剣な顔。 あかんかったのかな。。 でも、ドアをあけたとたん、 「センセ、合格しました!」 と深々と頭を下げた。 私は思わず、握手してハグをした。 照れ笑いをしていた。 おめでとう。 自分でつかんだ合格だね。 今から、そうやって、自分でつかんでいく物が一杯あるんだね。 お母さんにお祝いの電話をした。 子どものがんばりと、家庭の支えに感謝した。 おかげさまで、と、お母さんも私も言いあっていた変な電話だった♪ 家庭の協力があってこそ、私も、嬉しい知らせが聞ける。 残念ながら、不合格の子もいた。 お母さんは泣かれていた。 「公立を受けさせて良かったのでしょうか。」 と尋ねられた。 子どもが自分で決めて、自分で受けた学校。 中3の夏からだったけど、一生懸命に勉強した日々。 その日々は決してムダにならない。 親が思うより、自分の実力は子どもの方がよく知っている。 滑り止めの私立は、親が希望していた学校じゃない。 それも、生徒が自分で決めた学校。 親は心配でたまらない様子だった。 大丈夫ですよ。 でも、その学校で悩んだり、挫折しても、 「やっぱり、親が決めた学校に行ってないから」 と言わないようにとお願いした。 「でも・・・」 と言われるお母さんに、 「もし、親の言うまま、望みもしない学校に行ってたら、 最初から、学校に行くこと自体をやめるかも知れないということを 胸に刻んでおいて欲しい。」 と言った。 お母さんは子供の明日が心配でたまらない様子。 選択したのが間違っていないか、そればかりを心配されていた。 お子さんはしっかり育ってますよ。 大丈夫です。 将来困ったことが起こったとしても、 自分が選んだ道だからこそ、 人はそこから学んでいく。 子どもは親が思っているよりももっともっとしっかりしている。 それを伝えるのも私の大切な仕事。 私自身の子どももそうやって親から巣立っていった。 健やかに巣立っていった子どもの後姿を見るのも親の大切な仕事。 そうやって、毎年、人生の大切な日をシェアーしている。 でも、不思議な事に、高校受験とか、これだけ一生懸命なのに、 何年か経つと、このどたばたを忘れてしまうのが常。 人は未来に生きる物なんだなと思う。 そして、十分に生きた時から、過去に生きるようになる。 大切な過去をいい思い出に、納得できる思い出にしたいと思う。 新しい明日に、おめでとう! ~~~~ 腱鞘炎で日記が思うように書けないのを残念に思います。 今まで、なんともなかったキーボードがとても手にひびきます。 人間って弱ると、元気な時には気にならない些細なことも すごく気になるものだとつくづく思うこの頃です。 今週末からニュージーランドに行ってきます。 キーボードから離れた生活をします。 治るといいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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