テーマ:塾の先生のページ(7843)
カテゴリ:教室にて
「せんせ、今日から、辞めます!」
突然の電話。しかも、泣き声。 「どうしたの?」と聞くと、 「私、みんなと話ばかりしていて、いっこも勉強してないから」 と嗚咽しながらの返事。 「全然勉強してないの?」 「うん。成績があがらへんから。」 「期末返って来た?」 「まだ」 「この前、クラスで一番やったね?」 「うん」 クラスのみんなが仲がいいので、11時ちかくがおしゃべりタイムになっている。 それは、8時から10時半まで、みっちり勉強した後のみんなの憩いの時間。 そのころに、おうちの人がお迎えにくるから、笑い転げて話してる!って 思われているのかもしれない。 『教室で笑う=勉強を真面目にやってない』となるのだろう。 結果や、子どもがやってきた勉強の量を見れば、わかると思うが無理なのだろう。 「勉強をしっかりして、 クラスの友達とも仲がよくて、話が出来る。 そんなクラス作りが私の理想やねん」 「クラスで1番とるくらい勉強した自分を認めてあげてね。 それは、自分が一番よく知ってるでしょ?」 「うん。勉強した。」 「それと、行く高校が違ってもみんなが仲がいいって事も誇りに思ってね。」 「うん!」 「それから、勉強したくなったら、勉強道具持っていつでも来ていいからね」 「え?辞めても行ってもいいんですか?」 「もちろんやで。そういう子、実際にいてるし。 みんなには、しばらく休むって言うてたらいい?」 「はい、お願いします!」 クラスに戻ると、 1人の子が、 「先生!私、英語クラスで1番やった!」 と報告してくれた。 全員の成績が上がっていた。(1人は、テスト範囲を間違えていた模様。。。(._・)ノ ) 私の場合、 勉強だけして、話もしない教室なんて、考えられない。 ユーモアをまじえて覚える。 それから展開する雑学。世界の事。 それこそ、授業のスパイスだと思う。 時々、授業中笑っているから、不真面目だ! といわれる保護者が現れる。 小人数制なので教室での話は私も全て聞いている。 人の話をちゃんと聞けない子には注意をうながす。 言葉のキャッチボールの練習も大切な要素。 それこそ、英語の真髄と言っていいだろう。 日本語での言葉のキャッチボールが出来なくて、 いかに英語を乗せられるのか。。 最後に、 人が物を考え、言葉を習得し、話し、理解する時、 心の中で何かが起こっている。(スティーブン・ピンカー) という言葉を載せておこう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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