テーマ:塾の先生のページ(7842)
カテゴリ:受験
Mちゃんは、入試の前の夜から熱と吐き気で眠られず、 起き上がることも出来なかった。 数日前に同じ風邪をひいてしまったお母さんは、 「私が移してしまいました・・(涙)」 と電話口で泣かれていた。 夜明け近く、 「もう、入試受けに行けない。。。」と弱く言うMちゃんに、 お姉ちゃんが、 「いかへんかったら、0点やで!!」 この言葉に、 「何もしないで、0点はいやや・・・」 吐くだけ吐いたMちゃんはようやく立ち上がって、 学校に向かった。 保健室で、ベッドであまりのしんどさに横になったりしながらも、 テストを受けた。 その日の夜には体調がマシになっていた。 お母さんは、『なんて事をしてしまったのだろう・・・』 と自責の念でいっぱいだった。 私は、 「とにかくがんばって学校に行って、入試を受けただけでも 褒めてあげてください。」 そして、 「体調が悪くても、テスト用紙に字さえ書ければ大丈夫だと信じたい!」 と結んだ。 「体調が悪くて、見直す時間はなかったけど英語は簡単だった。」 本人から聞いていたので、英語で稼げるんじゃないか。。と祈った。 そして、 今日は合格発表の日。 午後、チャイムがなった! 見るとMちゃんとお母さん。 「せんせ!合格しました!!!」 私は思わずMちゃんに抱きついた! 「よかったな!よかったな!」 「センセ、涙が出るわ。。」 Mちゃんは私の胸の中で涙ぐんだ。 2人で泣いた。 よかったね。 ほんとうに、がんばったね。 行きたい学校に受かって本当によかったね。 今から、いっぱい、いっぱい、いろんなことがあるよ。 一つひとつ、人生の1ページに加えて行こうね。 図形が不安で涙ぐんでいたね。 数学も来なさい!なんて強引に言った私。 お母さんは、 「英語はおかげさまでいつも上位でいてくれて心配しなかったのは、 先生のおかげです。」 「それに、数学も誘っていただいて、本当にありがとうございます。」 と深々と頭を下げられた。 体調が思わしくなく途中で帰宅するMちゃんの肩に そっと手をまわして心配そうに覗き込んでおられたお父さんの後姿。 思い出した。 そうやって、家族みんなで乗り越えてきたんですね。 いい家族を持ったMちゃん、 よかったね。ほんとうに、がんばったね。 高校生になっても、がんばろうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.02.18 01:57:31
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