カテゴリ:カテゴリ未分類
(昨日のつづき) セミナー当日の朝は8時に起きた。しっかり8時間睡眠がとれたので、理想的な状態だった。朝食は和風の焼き魚定食。こういう食事こそが、本当に日本でしか食べられないものなのだ。そしてスタッフたちと一緒に会場へ向かった。 到着した時はまだ開場前だと言うのに、開場を待つ人でいっぱいだった。フランクフルトのメッセと比較すると楽器の展示は多くはないが、その分イベントが充実している。著名なアーティストたちによる演目が目白押しだ。それらを目当てにしているお客さんも相当いることだろう。 ところで、スタッフは首から通行証となる名札を下げるのだが、僕のは「イベント出演者」という名目のものだった。これを見て、このセミナーはイベント、つまりある種のエンターテインメントと捉えてよいのかな・・・と思った。それで良かったのか知らないが、そう思うことで肩の力が抜けた気がする。それらしく、下のような整理券まで用意されていた。 セミナーは午前の部と午後の部の2回。最初はほとんど同じ内容にするつもりだったが、結局違う内容になった。午前は販売代理店の技術者が対象だったので、営業色の濃いものとなった。午後は技術的レクチャーという感じあった。 練習のかいあって、口を開けば自動的に言葉が出てきた。ただ、それだけにだんだん機械的になってる気がしてきた。 いつもなら緊張しないように、目の前の人はかぼちゃだとか自分に言い聞かせたりするのだが、反対に目の前の人をできるだけ意識してみた。なんだかそうすると自然に話しているような気もちになった。聞いていた人がどのように感じたかはわからないが・・・ 講義の中には実演もあった。しかし「整音だけを必要とするピアノ」を用意するのは難しい。つまり、市場に出ているピアノはすでに整音されているし、新品のハンマーを持ってきても、それをピアノに組み込んで整音できる状態にするのはとても手間と時間がかかる。 それで、今回は展示されているピアノを使い、多少のバラつきを拾いながら針の刺しどころや方向などを提示するにとどまった。 やはりセミナーが終わってから、もう少し実演のウェイトをおいて欲しい、また音の変化がわかるようにして欲しかったという声があった。 そのあたりが今後の課題・・・と思う。 セミナーには同業の友人たちが何人か来てくれた。みんなすごく久しぶりで話したいことも山ほどあったけど、そこは仕事の悲しさ、あまり時間がとれなかった。この場を借りて、ごめんなさい!! セミナーが終わってからイィヴィ平野さんがグロトリアン・ラウンジにおいでになった。「ネットつながり」の方にリアルの世界で会うのは初めて。イィヴィ平野さんはこの日、楽器フェアのことを日記に書いておられるので、必見!(ってもう大分前のことになってしまったけど・・・) そのあとも色々な方がラウンジに来てグロトリアンに触れていた。多くの人が「良い音」「きれいな音」と言ってくれていた。また、ある楽器店の営業マンはこうすればこのピアノはもっと売れるだろう、などのアドヴァイスもくれた。そんな話を聞いて、日本でもグロトリアンがもっと広まるようなそんな夢が広がる思いだった。また、今回の横浜楽器フェアだけでなく、もっと色々なピアノの名器に触れる機会が増えれば良いのに、と思った。 ・・・さて、楽器フェアはこれくらいにして、4年ぶりの帰国による「浦島体験」をこれからいくつか紹介していきたいと思う・・・つづく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|