テーマ:海外生活(7774)
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去年は「電車男」の影響もあり、オタクが脚光を浴びた年でもあったと思う。そのオタク風がドイツにも吹いてきたのか、最近オタク向けの東京ガイドブックが発売された。
その名も、「TOKYO SUGOI」と称し、サブタイトルには「Koneko präsentiert den ultimativen Travelguide für Otakus (Konekoが贈る究極のオタク向けトラベルガイド)」とある。 Konekoと言うのはドイツのマンガ雑誌のひとつ。 オタク向け・・・と思いきや、内容を見ると、はじめは東京(江戸)の歴史、地理で始まり、巻末は10ページにもわたる日本語講座 (Japanisch für Otakus)で終わるあたり、なかなか硬派でアカデミックだ。というより、茶の湯や仏教、寿司の作り方まで載ってるあたり、オタク文化と日本文化がごちゃ混ぜになっているもよう。 しかし、読んでみるとよく調べてあって読み応えがある。編集者が日本に渡って長い間取材したとあることもあってなかなか真剣に仕事してるのが伺える。 最初の「Von Edo zu Tokio」と題する東京の歴史の初めの部分を引用してみる。 東京近辺に人々が住みだした歴史は古く628年、隅田川の漁師の網に観音像が掛かり浅草寺の建立のきっかけになった出来事までさかのぼる。 ・・・という調子で4ページに渡って江戸、東京の歴史が戦後復興のあたりまでつづく。なかなかマニアックである。(江戸の語源については広辞苑では全く違う説を唱えており、このあたり定説ではないようである) オタク向け旅行ガイドとあるから、当然秋葉原も載っているわけだが、他に新宿、渋谷、お台場そして浅草や築地などが載っているところなどはやはりドイツ人向けという感じがする。そのほか「Shopping Guide für Otakus」やコミケ、アニメショップの案内など一応オタク向けの体裁は整っている。 下はJapanisch für Otakusのはじめのほう。応用編はマンガの台詞を使っていて、結構高度な気がする。わずか10ページほどでここまで理解できるようになるのだろうか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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