光を失った夢を観てしまった。。。私たち夫婦と義母が使うお手洗いは戸外にある。農作業をしていて、靴のまま入れるということもあるし、昔の人は、家の中にお手洗いを作ることにとても抵抗があったようだ。
用を足して、戻ろうとすると、真っ暗。通路の灯りが観えずに途方に暮れている私。こんなところで目が覚めて欲しくなかったけど、ふいに母のことを思ってしまった。母がどんな状況で光を失ってしまったのか、未だもってわからない。
用水路にはまり込んで、そこから抜け出せずにもがいていたようだ。私の声がしたから外へ出たのだというけど、松葉杖必須だったのに、よくもまぁ、家の外へ出られたものだ。と、実家のご近所の人から電話を貰ったときは、全く信じられなかった。
幸いなことに、用水路には水が少なく、足を濡らした程度で済んだようだけど、ご近所に、介護の仕事をしている人がいらっしゃって、その人が、母の着替えとか、濡れた部分の拭き取りとかをしてくださったらしい。
時刻は12月初めの午後3時頃。近所の犬が吠えることに不信を抱いたかたが、母を見つけてくれたらしい。あれが、夜のことだったら、今頃母はこの世には居ないかもしれない。そう思うと、偶然が重なって母を助けだしてくださったかた、そして、着替えとか済ませてくださったかた、皆さんに感謝せずにはいられない。
私が電話で駆けつけたときには、既に午後5時を回っていたので、母は落ち着いたものだった。でも、もうこの時にはすでに目が観えなかったのじゃないかなぁ。飲まなければいけない薬が何種類かあっても、どうやらごちゃ混ぜにしてしまっていたようだし。こんなんで大丈夫かいな。と思った翌日、兄はケアマネさんに母の様子を観てきて欲しいと依頼したようで、母も、玄関がどの辺りにあるのかもわからないようで、玄関を開けようとして、そのまま失禁。茫然自失状態で立ったままだったため、ケアマネさんは玄関からは入れず、どこか別の場所をこじ開けて入ってくださったようだ。そのまま県立淡路病院へ入院。視力のことについては、このときも全く調べた様子は無く、母自身は、用水路へはまり込んでしまったことが余程ショックだったようで、用水路に一体何時間閉じこもった状態だったのか、そのこともわからない。何度考えても、よくまぁ、犬が吠えてくれたこと。と思う。
独居高齢者しかも、全盲となってしまった母。結局、県立淡路病院退院後、ケアマネさんが四方八方へ手を尽くして下さったお陰で特別養護老人ホーム入所が可能に。本当に感謝してもしきれない。なかなか入れないホームなのに。
今は母も全盲という状態には慣れたようだし、施設に任せておくしかないので、本当に感謝しているけれど、やがては私自身もこんな風になってしまうのかなぁという不安はいつも付きまとってしまう。母の失明は突然やってきたのか、きっかけは何だったのか。。。?と考えてみても、もう元には戻らない。
なので、予防策があればと、必死で探している私。今回の夢のことは思い出したくない。前を向いて歩いて行くしかないのだし。目薬だけは真面目に。今はこれしか方法が無い。