3月に他界した、夫には叔母に当たる人の初盆を迎えることになる。真言宗の場合、8月1日から31日までの間、灯りを灯して、これが新仏様のための道案内になるらしい。今でこそ、葬儀屋さんが全部用意し、建てることまでやってくださるので、遺族は大助かりだ。昔は何もかもを自分たちで用意して、建てることさえも、かなり大掛かりなことになっていたけれど。それこそ親戚中が集まって、建て終わったら、労いの一献が振舞われる。なので、家人は大変だった。
なので、この時期の葬儀屋さんというのは、大変ということになる。新しい仏さんがいらっしゃるお宅を全部回って7月中に建てなければいけないのだから。まぁ、商売といえばそれまでだけど。
他には、仏さんが滞在される家。これは藁で編んでいて、なかなかの優れもの。一応は神聖な場所ということになるだろうか。セットになっているので、今は玄関に留めている。
人生の殆どを対人恐怖のままに過ごしてしまった、この叔母。同じ女性として、辱めを受けた悔しさを口にすることもなく、ただただじっと耐えていたようで、結局は私が甥の嫁であることも認知せずに逝ってしまった。。。今で言うところの虐めに当たるのだろうか。弄んだ方も弄んだ方だ。今となっては捜しようもない。母親が既に他界していたことが大いに関係しているかと思う。悔しいけれど、それを内に秘めたまま、一体何を楽しみに生きてきたのだろうか。。。遺族としては、ただただ安らかに。と願うしかない。