中皮腫という病気を引き起こすことで注目を集めているアスベストが、何と、手術手袋用粉末を吸うことで、労災認定を受けるというようなことが、新聞に載っていましたので、そのまま引用させていただきます。
『元准看護士 石綿労災認定』という大見出し。更に『広島 手術手袋用粉末吸い』
『産婦人科医院に勤務していた准看護士の女性が中皮腫になったのは、手術用のゴム手袋を再利用する際に使っていた粉末「タルク」にアスベスト(石綿)が含まれていたことが原因として、国から労災認定を受けていたことが27日、分かった。医療機関で使用する手袋に付着したタルクでの労災認定は初めて。
認定を受けたのは元准看護士河村三枝さん(52)=山口県。大阪市内で同日、会見し「多くの人に知ってもらうことで、同じ状況にある人の労災認定につながれば」と話していた。
河村さんは山口県内にある産婦人科医院(現在は廃院)に1981年6月~86年1月勤務。他の看護師数人と月に2~3回程度、手術用ゴム手袋を再利用するため滅菌作業を行っていた。その過程で滑りをよくするため、乾燥させた手袋と粉状のタルクを大きなポリ袋に入れ、全体にまぶしていた。袋を開けた際には中のタルクが舞い上がり、粉末を吸い込んだとみられるという。
転職のために受診した健康診断がきっかけとなり、2010年に中皮腫であることが判明。進行の度合いから手術が難しく、現在は抗がん剤や痛み止めによる治療を行っている。通常の健康診断では中皮腫を発見するのは難しいという。
その後、タルクが原因だった可能性があることが分かり、11年8月に山口労働基準監督署に労災申請し、今年7月に認定された。
河村さんと一緒に中皮腫となった原因を探ってきた「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」の古川和子会長(64)は「当時は多くの病院で同じような作業が行われていた。医療従事者は診断を受けるなどしてほしい」と呼び掛けた。』
手術用なんだから一般の人には縁が無いかもしれないけど、似たような物に使われていることは無いのかなぁ。“滑り易く”するための粉末って結構あるのじゃないかなぁ、大丈夫なのかなぁ。。。?ゴム手袋そのものは、あの独特の匂いが嫌いで、私は軍手しか履かない。なので、それは良いとしても、白い粉だけ考えたら、日常使われている物に含まれているのじゃないかなぁ。わかっただけでも良かったと言いたいけど、既に遅し。なんて人が現れたりしませんよう。。。そのことだけを祈ります。