田中正平博士生誕150年記念として開かれたこのイベント。オーディションで選ばれた淡路島の(南あわじ市出身)二人の若いピアニストさん、そして、『東京フィルトップメンバーによる室内アンサンブル』と、内容は盛りだくさんだった。
田中正平博士は、『1オクターブに21の鍵盤を有することで(平均律では12の鍵盤)、澄んだ美しい協和音が得られる。』『』部分プログラムからの引用です。
休憩をはさんで、アンコールも含めて8曲が演奏され、中には、『猫のワルツ』が。弦楽器の微妙な操作で本当に猫の鳴き声に聴こえてしまうから不思議♪
プログラムのトップに登場したのは、母には妹の姪のお嬢さん。叔母の家でその子のお母さんと出会うまで、私はそのお母さんのことを全く知らなかった。学年が離れていたせいもあると思う。でも、母の妹でありながら、私がお世話になることが決まるまで全く交流が無かったのだから知らないのも無理はない。彼女のお兄さんなら二人とも学年が近いこともあったし、高校が同じだったので顔見知りだったのに。
二人のピアニストさんのもう一人は南あわじ市でも一番南で海に面した元南淡町のかた。道理で観客に福良からの人の顔が多い筈だ。ピアノソロと、ピアノ協奏曲でステージを飾っていた。オーディションにも東京フィルのメンバーが立ち会われたそうで、一体、何人の中から選ばれたのかは分からないけれど、プログラムの関係もあって、二人だけに絞り込むのは大変だっただろうと思う。
印象に残ったのは、二部のトップに登場したチェロの独奏。南あわじ市は淡路人形浄瑠璃にも縁が深いことから選ばれたという、黛敏郎作曲の『独奏チェロのための“文楽”』チェロがまるで三味線のように聴こえたり、義太夫さんが語っているように聴こえたり。指や弓、弦の扱い方一つで、こんな表現が出来るんだ♪ と、感動。 また、この曲を選ばれたことにも感謝♪
大人と子供の割合を比べたら、客席を埋めていたのは、遥かに大人が多かったと思う。お隣の市長さんもお見えだったようだ。『音楽によるまちづくり実行委員会』主催で行われたこれが4回目の演奏会となる。何しろ、東京フィルトップメンバーの生の演奏が何と、2000円で聴くことができるのだ、人が集まらないわけはない。でも、田舎のこと。やはりピアニストさん二人の身内、関係者が多かったかも知れない。音楽は聴くもの。でも、折角ヴィヴァルディの『四季』から『春』・『夏』を演奏してくださったのに、『春』が終わった途端の拍手喝采。それでも、司会進行役を兼ねていらしたチェロ奏者さん、見事はフォローぶり。日本の四季がはっきりしていること、こんなに四季がはっきりしている国は日本だけ。というようなことを説明してくださって、『夏』の演奏へ。。。また、普通は合唱曲として耳馴染みな、モーツァルトの『アヴェヴェルムコルプス』が加えられたこと、とても感動的だった。
大人ばかりでなく、子どもにも楽しめるコンサートにするために、一流の演奏家さん自らがこうした努力を重ねてくださったこと、本当に素晴らしい演奏会だった。
アンケート用紙を何故か箱へ入れ間違えたみたいで、入れた筈なのに何故か手元に。一体私は何を入れたのかなぁ。今日にでも郵送することに。郵便書簡あったかなぁ。。。?