淡路地域こころ豊かな人づくり500人委員会のメンバーとして、平成24年度教育事業『親のための塾「親塾」』は、上期、下期に分かれていて、前回、私が参加したのは上期の第二回目の日ということになる。で、9月21日は、下期の第一回目。「社会が求める力とは…」となっている。これも興味が惹かれる内容だったので、迷わず参加を決めた。
500人委員会のメンバーなら全員が出席。ということではなく、勿論希望者だけのこと。
部屋に入って、先ず目に留まったのは、スクリーンに映し出された、『駄目な子はいない、駄目な親がいるのです』の文字。講義してくださるこちらの施設長が、京都のお寺で見つけられたものだとか。
講義の内容が、この一言に込められている気がする。
就職試験の結果を尋ねるのに、母親が名乗り出て来られる時代になったのだとか。それを聴いて、これもびっくり。全く自立が出来ていないことの裏返しな気がしたから。また、あるときは、講義とは関係ないけど、大学の入学式に、母親の同席者がとても多いと聴いて、これも驚いたことがある。
社会の荒波にもまれ、折角就職しても、3年で辞めてしまう人が、何と3人に1人という時代になったらしい。親に叱られたことがない世代。でも、会社ではそうはいかない。上司や同僚からも非難を浴びることだってあるかもしれない。受験勉強と違って、会社ではチームワークが最優先されるのだから。
より人間らしく。というと余りにも大まか過ぎるけど、時間になったら朝は自分で起きて出勤。仕事となれば、無駄な動きはせず。。。と社会人としては基本的なことができない人が増えているらしい。それにしても、3人に1人もの人が3年ももたないという現実には驚くばかり。
就職試験の成績そのものはよくても、面接ではねられる。。。いや、その前に、履歴書ではねられる?結局自分を語ることができないからなのだそうだ。語るに必要な体験が無いから。そんなことを熱く語ってくださった施設長。
一生懸命にやったこと。クラブでも何でも良い。何か一つに情熱を燃やす。。。卓球でもいい。植物観察でもいい。そんな何かを是非大学時代には体験して欲しい。
また、親の役割としては、子どもが自立できるように育てること。この一言に尽きるようだ。
子育ての経験さえ無いのに、親塾になど参加して、妙だと思われるだろうけど、引きこもりが多い原因となっている親の問題にちょっとでも触れることができたらと思ったから。それで、いきなり、『駄目な子はいない 駄目な親がいるのです』だもんな。余りにもズバリな気がした私。