宿泊していたホテルは、JR博多駅から地下鉄で天神へ出たところ。なので、西鉄に乗れば二日市で乗り換えで二駅で到着。直通の普通電車もあるようだけど、思い立って出かけることにしたのと、夕方に約束があったため、実は、西鉄天神駅を午後3時過ぎの電車に乗ることになってしまったものだから、ゆっくりと散策は出来なかった。
本当は、30日のイベントの為に淡路島から博多まで移動したのに、台風のせいでビアガーデンでのイベントは屋上で危険なため前日には中止と分かっていたけれど、もうひとつの目的があって、新幹線に乗ったのだ。
縁とは本当に不思議なもの。逢いたい人は春日市にお住まいだ。ところが、10月1日では、まだ肘を骨折したために入院している可能性が高いから。とお嬢さんから連絡は頂いていた。正直、骨折でまさか一カ月も入院が必要だとは思っていなかったし、もしかしたら退院しているかも知れないと、チェックインしたとき、そして翌朝に電話してみたけれど、やはり留守電になっている。どこの病院へ入院中なのかは全く見当がつかなかった。。。
ところが、ビアガーデンでのイベントに参加されることになっていた、ある女性が勤められる病院に、私が逢いたいと思っていた人が入院していたことが分かり、その女性の勤務時間終了後に、ホテルまで迎えに来てくださると仰る。何と!これはまさに奇跡のような出来事。
「わざわざ淡路島から出て来られて、イベントが中止になるなんて」と申し訳ないと仰る、主催者に近い人がランチに誘ってくださり、その後私は大丸の中をウロウロしていて。。。太宰府天満宮へ行って行けないことはないかな。と思いついたときには午後3時になろうとしていた。
参道の両側はお店が軒を連ねていて、観るには本当に楽しそうだ。久留米がすりのお店もあったりする。梅が枝餅というのかなぁ、太宰府天満宮では余りにも有名なお餅。ところが、余りにもお店が多過ぎて、どのお店のが美味しいとかがわからない。焼き立ての熱々を食べながら歩いている人も居る。でも、引き返す電車の便のこともあるし、気にはなりつつも、結局お土産の類を買ったのは、天満宮の中で母に長寿のお守りと、姪の娘のために学業成就のお札を買っただけ。
今度は是非ゆっくりお参りしたいと思う。近くにあるという博物館も覗いてみたい。何かのイベントと合わせれば淡路島から足を運んでも決して無駄ではなさそうだ。フェルメールの展覧会のポスターが貼られていたので、あわよくば。なんて思ったけど、それは9日からだったかな。なので、お守りとお札を買ってまた参道を戻る。
大宰府天満宮とはよく耳にするけれど、訪れたのは今回が初めて。考えたら、京都の北野天満宮にも行ったことが無いなぁ。神頼みなんて受験生には失礼かもしれないけれど、ささやかなお祈りは通じて欲しい。
ホテルへ戻って、着替えを済ませ、脱いだものや昨日そのままになっていたのを洗濯機へ。洗濯が終了してそのままになりそうだけど、と気にしつつ、電話を待ってホテルを出る。私が逢いたいと思っていた人には、事前に、「淡路島から逢いたいという人がお見えですよ」と説明をしてくださったお陰で、すんなりと会話することができた。三人で歓談というときを持つことができ、私のことは「思ったより随分ざっくばらんな人ねぇ」とのご感想。確かに、手紙と、目の前でお話するのとは内容が違うかも知れない。でも、逢いたいと思っていた人に、こんな形でお目にかかることができるとは夢にも思っていなかった。訪問の予定を1日にしていたのは、30日のイベントが終わって何時に解放されるかわからないので、30日も連泊ということにして、1日はゆっくりお話できたら。と思っていたからだ。入院期間はリハビリも含めてやはり1ヵ月はかかるようだ。肘を骨折されたこと。それも右側だから尚更独居のかたには不自由極まりない。何もかもを自分でこなさなければいけないのだから。そんなこともあって、入院が長引いていること、転倒した原因をさぐるために色々検査をしていたために、手術が遅れてしまったことなどもあるようだ。でも、お元気そうで何よりだった。いきなりの面会にも驚かせずに済んだのは、親切なその女性のお陰が大きい。本当にこんなに親切にしていただいて、感謝に絶えない。
面会後に場所を変えて、彼女と二人でお茶タイム。気がついたら午後9時を遥かに回っている。彼女は翌日もお仕事なのに、こんな遅くまで付き合わせてしまって、本当に申し訳ない気持ちで一杯。話が弾んでしまったから、ついつい時間の感覚が麻痺してしまっていたのだ。
甘えてばかりの一日。それでも博多まで行った甲斐はあったと思う。何と、彼女は私がお逢いしたかった人のお宅の位置まで調べてくださっていたのだ。でも、無人のお宅を訪ねてウロウロするのも良くないなぁ。と諦めていたところだったから、彼女の勤務先に私がお逢いしたい人が入院していらっしゃるだなんて。突然の私の訪問に驚かせてしまって、まさか治療に影響など出ていないとは思うけど、退院までの数日をリハビリに励んで欲しい。
きっと、退院されても、また手芸だなんだと、動かす手が休まることは無いんじゃないかなぁ。頭の中で、今度はどんな風に作ろうかと考えていらっしゃるみたいだったし。。。手芸のことでは、彼女とも色々話が合いそうだ。たまたまお二人が春日市にお住まいというだけで、ここまで親切にしてくださった彼女には、本当に感謝。