SOMEWHERE
<ネタバレあり>DVD鑑賞月間、ラストを飾るのは、ソフィア・コッポラ監督の「SOMEWHERE」。ラストに相応しく、この1ヶ月で見たどの映画よりも上級者向けで、とにかく何も起こらないストーリー展開に、思わず何度も寝落ちしてしまい、わずか98分の本編なのに巻き戻したりして倍以上の時間がかかってしまった。たとえば、俳優役の主人公が特殊メイク用の頭の型取りをするシーンで、この白いだけの映像をなんと1分半にも渡ってただただ見させられ続けるといったテンポの展開なので、途中からは掟破りの1.5倍速で見てしまい、それでもまだ間延びするくらいの状態だった。自分はのんびりした人間だと思っていたが、まだまだこれでもせっかちな現代人のようで、やはりこの映画を1倍速で最後まで鑑賞できるくらいの心のゆとりがないと映画通にはなれないなと、改めて自戒するきっかけになった。そんな反省で締めくくったこのDVD鑑賞月間、途中、スターウォーズ2の無念の返還という汚点もあったものの、この期間内にYouTubeで松本人志の「しんぼる」を見たのでそれで埋め合わせたことにして、全31作、1日も欠かすことなく制覇できたので、自分では大満足の1ヶ月間に。またこういった機会があったら、SOMEDAY、SOMEWHEREで再び映画に浸ってみたいと思う。そのときまで、しばしの間、さよなら、さよなら、さよなら。