今日は,「旅の日」だそうです。
松尾芭蕉がその昔,奥の細道の旅を始めた日と言われることに由来しているそうで。
せっかくの旅の日なので,私の過去の旅を,ちょっと紹介しようかな…と。
昨日,マイパソコンのデータ整理をしていたら,「アイルランド旅記」っていうファイルを見つけました。
懐かしく思って開いてみると…。
なんと,成田からアイルランドに到着したところまでしか書いていませんでした(ーー;)
でも,日程を見たら,8月7日から16日までの8泊10日。
これまでの人生で,最長の旅行です。
そんなに旅したっけ…?なんて思いつつ。
アイルランドを訪れたのは,大学4年生の夏でした。
うちの妹が,アイルランドの首都ダブリンに語学留学していたので,夏休みを利用して遊びに行ったのです。
暇はあっても金はない学生時代,そりゃ,この資金は大変でしたよ。夏だったし。
でも,せっかくの機会ですからね。
ちゃんと旅記も残していないので,記憶も曖昧なのですが,その時の写真を引っ張り出してきて,思い出に浸ってみました。
アイルランドって,まぁ,マイナーな国の部類に入るのかもしれません。
人口約400万人,気候,面積共に,北海道ぐらいのところです。
アイルランドと言えば,IRAとか,独立闘争とかのイメージがあったのですが,この時にはすっかり停戦していて,特に危険のないところでした。
行く前に勉強したのは,U2を聞いたことぐらいかしら…(笑)
英語は,妹に通訳してもらうからOKだし,観光も,妹に案内してもらえばいいし…。
この時は,ダブリンを中心に,バスツアーを利用して,いろいろなところを観光しました。
宿の予約も妹の語学研修の為に,全て任せました(笑)
そんな,他力本願の旅だったのですが,一番印象に残ったのは,世界遺産でもある,ボイン渓谷の遺跡群の一つ,ニューグレンジという古墳です。
5000年以上も前に建設されたこの古墳は,直径は約80m,高さは11mもあります。
墓室の中心までは19mの狭い通路があり,ゆるやかに蛇行しています。
この古墳が有名である理由のひとつに,通路入り口の上部にある,小さな窓があります。通常,太陽の光は墓室の中心までは届きません。しかし年に一度,冬至(12月21日)の前後に,夜明けからの数分間だけこの窓から光が差し込み,墓室を照らすのだそうです。
この説明だけは,パソコンデータに書いてありました。
パンフか何かを見ながら,訳したのだと思います。
すごく,神秘的だと思いません?
墓室までの通路を歩いた限り,絶対日光なんて届かないと思いましたもの。この日はあいにくの雨だったから,余計に暗かったし。
昔の人ってすごいわ~って,感動しました。
ちょっと画像は悪いけど,これが,ニューグレンジという古墳です。
デジカメじゃないので,写真をスキャンしました。
もう一カ所,世界遺産を訪れました。
それは,イギリス領の北アイルランドにある,ジャイアントコーズウェイと,コーズウェイ海岸です。
ジャイアントコーズウェイは,柱状節理が美しい海岸です。一面ず~っと,果てしなく柱状節理なんです。
そして,この付近のコーズウェイ海岸は,断崖絶壁が美しい,スケールの大きな海岸です。
でも,すっごく危ないんですよf(^_^;)
ここはほんとに外国なんだよって,アピールしてみました(笑)
「NO DOGS」って,そのまま,犬はダメよってことなんでしょうか。
確かに,ワンちゃんが駆けずり回っているうちに,おっこってしまいそうなところだけど。
島とをつなぐ吊り橋。
ものすっごく怖いのです(>_<)
この真下は,波しぶきの荒い海です。
かなり,高いです。
しかも,揺れます。
余裕なフリして橋の上でピースしているのが,大学生のはる☆。
しかし,右手は,がっちりとロープを掴んでいるのです…。
他の客もいるから,すばやく写真を撮らなきゃいけなかったんですよね。
この,2カ所の世界遺産の他に,グレンダ・ロッホっていうお墓の遺跡にも行きました。
これは,妹のアカデミーの授業の一つで,遠足みたいな感じでしょうか,ここに,混ぜてもらったんですよ(笑)
イタリア人の留学生が多くて,イタリア訛りの強い英語が,さっぱり聞き取れなかったのを覚えています。
日本語訛りの英単語しか話せない私と,イタリア訛りの彼との会話を通訳してくれた,別のイタリア人留学生。彼は,中田ヒデが大好きでした。
あと,鍾乳洞にも行きました。なんてところか,覚えていなかったので,ネットで検索してみたところ,「Marble Arch Caves」ってところだったと,思い出しました。ボートで探検するんですよ。
この鍾乳洞に行くときの,タクシーのオバチャンが飛ばすこと飛ばすこと…。
アイルランドは,スピードを出さないように,上下に縦ウェーブさせた道路が多いようなのですが,そんなのお構いなしで飛ばすのです。
メーターは60。キロではそんなんじゃなくても,マイルですからね,
あと,アイルランドと言えば,ギネスですよね。
お酒は普通飲まないのですが,この時は,せっかく来たのだからと,アイリッシュパブで,ハーフパインいただきました。
工場も見学しました。
妹は,学校があったので,いつでも一緒というわけにはいかず,ガイドブックを片手に,ダブリンの町をずいぶんウロウロしましたねぇ。
現在地が分からなくなって,地元のおばちゃんに,地図を見せながら,ここはどこ?って聞いたら,地図は分からないわって,却下されたこともありました(ーー;)
イギリスやアイルランドは,食費がすごくかかります。
マックのハンバーガーも,日本の2~3倍ぐらいの値段でした。
でも,宿泊費がすごく安かったです。
北アイルランドで妹と泊まった三つ星レストランは,1泊食事付きで6000円ほどでしたもの。
そうそう,あっちのマックには,ベジタリアンメニューで,野菜コロッケバーガーがあるんですよ。それと,なぜか,ドーナツも。
中国人留学生のバイトが多かったです。
そういえば,マックでファンタオレンジを頼んで,席に持っていこうとしたら,階段でつまずいて,ファンタをぶちまけてしまった,なんてこともありました。
慌てて紙ナプキンで拭いていたら,バイトの中国人留学生の兄ちゃんが,さっと来て,ささっと拭いてくれて,さささっと替わりのファンタを持ってきてくれたんです。
英語はほとんどしゃべれないし,歩き疲れていたところだったから,すっかり意気消沈して泣きそうだったのですが,その兄ちゃんの爽やか笑顔に,すっかり元気をもらいました。
ダブリンには,チャイニーズレストランも結構あったような記憶があります。
その1軒に入って,頼んだのは,エビラーメン。
このラーメンが,明らかにインスタントラーメンでした(笑)
麺はインスタントなんだけど,上にゴロゴロと乗っていたえびは,結構おいしいむきえびで,そのギャップがおもしろかったです。
書いているうちにいろいろ思い出してきた,カルチャーショック。
アイルランドの路線バスは,ドアが閉まる前に走り出す!
客がまだ乗りかけていても,走り出す!!
アイルランドの人は,ピザの耳を食べない!
初めに耳をナイフで切り落とすのです。
妹曰く,一人分がやたらでかいから,耳まで食べてられないのよ…と。
確かに,私も全部は食べられませんでした。
アイルランドのサンドイッチは,耳が切り落とされていなくて,食パンを対角線で半分に切ったサイズで売られているのですが,ピザの耳を食べないアイルランドの人が,食パンの耳を食べるわけもなく,スイカの皮を残すように,サンドイッチを食べます。
この食べ方は,絶対にヘン!!
アイルランドの主食はじゃがいもで,フィッシュ&チップスなど,じゃがいも料理ばっかりです。
で,アイルランドの女性は,お尻がデカイ!これ,ほんとに。
妹が,ダブリンでGパン買えないってぼやいていました。
じゃがいもばっかり食べていると,お尻が大きくなるそうです。
アイルランドの方に失礼かもしれないけど,確かにみんな,お尻デカかったです…。
だんだん,旅記から離れてきたぞ(笑)
この時の旅,全体的に,天気は悪かったです。
妹の日頃の行いが悪いからです!
緯度が高いから,夏とはいえ,結構寒くて,妹からジャケットを借りていました。
でも,すごく,アイルランドっていいところだな~って思った旅でした。
思い浮かんだ記憶をつらつら書いていたので,わけ分かんない旅記でスミマセン。
旅の日にちなんだ,昔話でした。
こんな旅行は,もうできないだろうな~と思います。
いくら,お金があっても,働いたら時間がないですものね。
その分,ちょこちょこお出かけしているから,ま,いいか☆
ちなみに,松尾芭蕉の奥の細道の旅は,150日もしたそうですね。