地震からもうすぐ1ヶ月。
毎日状況の良くなる私の生活地域。
気持ちのアップダウンはあるものの,少しずつゆとりも出てきたところに,7日の深夜の地震でした。
妹との電話を終えて,そろそろ寝ようという時の,大きな揺れでした。
また,いつもの余震かと,甘く見ていました。
揺れが大きくなったときにはもう遅い。
電気は消えてしまいました。
キッチンで,大きな音がしていましたが,身動きの取れる状態ではありませんでした。
またか…。
もういいよという,泣きたくなる気持ちと,職場に駆けつけねばというしっかりした気持ちとが混ざっていました。
パソコンを立ち上げた状態だったので,停電になっても,部屋は少し明るく,急いで着替えて出る準備をしました。
キッチンで,大きな音を立てたのは,先日の地震のときも床に転がっていた電子レンジでした。
前回は前に転がっていたので,キッチンマットがクッションになっていましたが,今回は横向きに転落し,ドアが取れていました(>_<)
そしてなぜか,側面にある熱を逃がす穴に,フォークが刺さっていましたΣ( ̄▽ ̄;)
それと,プリンターも複合機も,同じく転落。
電話もモデムも散乱していました。
ある程度救出したところで,ブレーカーを落として,職場に向かいました。
再び,信号の消えた道路を走りますが,皆職場に向かうのか帰宅するのか,交通量が多くて, なかなか交差点を通過できませんでした。
古いお家の多い地域では,前回傾いていた家が潰れてしまっていました。
せっかく直した道路が,さらにひび割れているところもありました。
新幹線の高架橋から,コンクリートが剥がれ落ちているところもありました。
ここまで復興したのに...。
そんな思いが誰にもあったと思います。
電気がないと,気持ちが弱くなりますね。
ただ,前回は電線があちこちで切れたことで停電していましたが,今回は送電ストップしただけのところが多かったようなので,復旧は早かったです。
水もガスも止まりませんでしたし。
金曜日は,ほんとはお休みを取っていたのですが,取れるわけもなく,職場の復旧作業。
またしても,S社の携帯電話だけが電波状態悪くて,メールや着信のお知らせは入るものの,発信も電話の受信もできない状態でした。
なので,家族との連絡には,同僚の携帯を貸してもらっていました。
もう,ソン社長,100億円寄付する前に,災害時の脆さをなんとかしてよ~!!
実は,もうじきおやじくんの60歳の誕生日で,兄弟で還暦のお祝いをしてあげようと,1月辺りから考えていました。
東京にいる妹が,いつ来れるかはっきりせず,計画が進まなくて,そのうち自分も多忙な時期に入り,正直めんどくさくなっていました。
そんな矢先にこの大震災。
すっかり,お祝いのことなど吹っ飛んでいました。
そんな中,妹が,実家の見舞いにとお休みをもらえたとのことだったので,せっかく来るなら,ささやかにお祝いしちゃおうか,ということになったのです。
さらに,いろいろと考えていくうちに,日帰りで温泉に連れて行くことになりました。
実家の方は,ライフラインは復旧しているものの,下流にある下水処理施設が津波で破壊されてしまい,排水をなるべくしないようにというお達しの中で生活しています。
水は出るけど流せないので,トイレも流す回数を減らし,トイレ以外の排水は,畑に蒔いたり,側溝に捨てたりして,下水に出さないようにしているのです。
実家の方は,上流の方にあるのですが,下流にあるのは,津波の被害を受けた地域。
上流にいる被害の少ない人達が,下流に迷惑は掛けられないと,だいぶ頑張っているようです。
ということで,当然,お風呂にもゆっくり入れないこの1ヶ月だったのです。
そこで,排水に問題のない,山形県の温泉の日帰りプランを予約しました。
かなりリッチに,奮発しましたよ♪
そんな中,また大きな揺れだったのですが,実家の方はほとんど被害ないようだったのと,妹も無事に高速道路に乗れたとのことだったので,予定通り温泉に出かけることにしました。
久し振りに,家族揃ってのお出かけでした。
家族で温泉に行くなんて,何年ぶりだろう。
訪問した温泉宿は,小野川温泉の河鹿荘。
一時は地震の影響で停電や断水,物資不足等あったそうですが,この日はいつも通りの営業をしていました。
従業員の皆様に温かく迎えて頂きました。
まずは温泉に入りました。
久し振りに,母の背中を流してあげました。
おやじくんの背中は…ごめんなさい(笑)
私自身も,ゆっくりと広いお風呂に入るのは地震以来で,とても気持ちよかったです♪
食事は,米沢牛のすき焼きを初めとして,様々な美味しい料理がたくさん出てきました。
みんな,ものすごいお腹いっぱい。
それでも,貧乏性なものですから,残さず食べました♪
サービスで,米沢牛の握りも出ました。
かなり,贅沢なお食事でしたが,おやじくん,一生に一度のお祝いなんだから,このくらいしないと!ですよね。
こんな状況下で,おやじくんも毎日忙しく働いているから,少しは羽を伸ばしてもらえたかなと思います。
この前日の夜,まずは実家で鍋パーティーをしていました。
東京の妹は,鯛を焼いて持ってきました。
実家にいる妹は,折り紙で輪飾りを作って食卓の周りを飾ってくれました。
さらにみんなでプレゼントをあげました。
はる☆は,お金係(笑)
でも,みんながそれぞれ,おやじくんのために,いろいろと考えていました。
こんなに考えられたのも,こんな時だからこそなのだと思います。
地震のおかげ,とは言いたくないけれど,今までにない状況下で,家族のありがたみ,大切さを,それぞれが実感した結果だと思います。
ようやく,親孝行する気になったといいますか…(笑)
おやじくんは,とても照れていましたけどね。
実は,おやじくんよりも,はる☆の方が誕生日が近かったのです。
でも,今回はおやじくんの還暦のことばかり考えていたし,自分の誕生日なんてどうでも良いわけです。
ところが,妹二人は,プレゼントを用意してくれていました。
東京の妹は,クッキーを焼いて持ってきてくれました。
両親は,ケーキを用意してくれていました。
昔はみんなで誕生会していたけれど,それぞれ家を出てそんなこともなくなり,お互いにプレゼントなんてこともほとんど無かったのですが,昔に戻ったような気持ちになりました。
こういうの,いいなぁと思いました。
特別な歳になったわけではありませんが,特別な誕生日になりました。
いっつも家族をほったらかしにしていることを反省したと同時に,家族っていいなぁと感じた今週末だったのでした☆