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カテゴリ:読書や映画の感想
強盗殺人犯の弟として、主人公の直基が世間から排除されていくお話。
最初は、罪を犯したのは彼ではないのだから、 そんなの不当な差別。と思いました。 そして、どんな時にでも容赦なく送られてくる、兄からののん気な手紙を恨みました。 しかし、ある男の言葉で急に逆の立場から考えさせられました。 「強盗殺人犯の弟」を見る世間の目。 私はあんな風に差別はしないと思っていたけど、 差別せずにいることなんて出来ないのでしょうね。 存在を意識して気を遣うこと自体が差別なのだから。 そして、その差別が正当なものだ。と男は言う。 これには、はっと驚きました。 そこには絶対に避けられない現実がある。 罪は本人だけが背負うものではないということ。。。 それもそうかもしれない。 でも、罪を償うとはどういうことなのだろうか?家族とは? 幸せな日々は来るのだろうか? 本当に重いテーマに東野圭吾は挑んだ。という気がしました。 この話は映画化されているので、読んでいる間中、 自然と俳優陣を思い浮かべながら読みました。 特に山田孝之。 直基が犯罪を起こしてしまいそうな気がしてハラハラ。 多分、ドラマで観た「白夜行」のイメージが強烈に影響したのだと思います。 (あれは、罪に罪を重ねていくお話でしたね。) それから、映画で直基は「お笑い」やってましたよね??予告編しか観てませんが。 「イマジン」はどこへ? 映画も名作を楽しむにはお手軽でいいけど、 小説読んだほうが、作者の伝えたいことが、きちんと伝わってくる気がします。 しばらく読書とかしてなかったけど、また何か読みたくなりました。 何読もうかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.12.20 08:33:04
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