＝＝＝　PG ほりっく　＝＝＝

街中で、駅で、

まだからだになじまない

まあたらしい制服を来たティーンズ。

ひらひらと風にはためくスプリングコートの裾の下から

haru色の綺麗なスカートをのぞかせたお母さん達が

よそゆきのパンプスを濡らして

子供達と並んで歩く。

駅の定期券売場に

そんな親子と学生たちが行列しているのも

普段見られないharuの景色。

私は今年は入学式とかには縁がなかったけれど、

なんかこんな雨がざあざあ降って

風が吹き荒れてても

haruなんだなぁって

しみじみともの思いにふけってみる。

あの日

あの時

自分が子供だったころを思いだしてみる。

今日みかけた皆も

昨日くらいの雨なら

散った桜の花びらがつくったじゅうたんの上を

新しい学校の話なんかしながら

傘を差してゆっくりと歩けたのに。

今日は傘を差して"歩く"ということに集中しないといけないから、

皆、急いで歩いているように見える。

本当に本当にお疲れさまです。

私も

今日ばかりは傘の骨が見事に折れました。

あたらしい傘、買って帰ろかな。

眼鏡もだけど

傘もなかなか買い換えないものだから

チャンスだよね？