【更新あり】ジャズにまつわる、ちょっとしたお話
食いつきの悪い音楽ネタです(笑大阪に澤野工房というJazz専門レーベルがあります。junhiroが好みのタイプのジャズピアノのアルバムがたくさんあります。一番のおすすめはSerge Delaite TrioのLookin' Upというアルバム。特にタイトル曲の軽妙な感じがとても好きですこちらで誰かがアップしているようですので興味があればどうぞ!で、この澤野工房ですが、なかなかに面白いレーベルで、もともとは大阪のJazz好きの兄弟が「聴いて心地よかったらええやんか」の精神のもとに、主にヨーロッパから有名無名のアーティストを自らの足で探して日本に紹介したそうです。二人とも全くの素人でジャズが好きというパッションが二人を突き動かしたのでしょう何がユニークかって、大阪の履き物やさんなんですよ、この澤野さん!で、ウェブサイト、FBの他に先日タワレコに行った際にCDジャケット大のブックレットを見つけました自社で扱うアルバムが紹介されているのですが、それがユニークでBright, Mellow, Passion, Pleasant, Vintage, Quiet, Deepの7つのカテゴリーをそれぞれのアルバムにつけて、聞き手がアルバムの中身をイメージしやすいようにしてありますちなみに先のアルバムはBrightが50ポイント、Pleasantが50ポイントという具合。このレーベルからは他にも買っているのですが、自分の好みを見てみると、この二つのカテゴリーの他にもMellowが含まれたものが多いようです。 ポイントはアーティストについてこのカテゴリー分けが行われているのではなく、アルバムごとに行われているので参考になります。同じアーティストでもアルバムによってテイストが変わることがありますから、、、また、「好きなものに囲まれた暮らし」とか「山小屋で一人過ごす夜、静かで熱いざわめき」、「友人達が集まる部屋発見と出会い」そして「緑に囲まれた家、上質なものをセレクトする」という4つのシーンをあげ、さらにそれぞれごとに細かいシーンを設定してアルバムのリコメンドを行っていますたとえば「山小屋~」なら、「白夜のマッキンリー山頂」とか「初夏の八ヶ岳高原」というように聞き手がイメージしやすいシチュエーションを提示して、アルバムに誘導するやり方です小さなレーベルならでは自由な発想のマーケティングがとてもいいなぁと感心してしまいましたちなみにjunhiroが気に入ったLookin' Upですが、オリジナルはMichel Petruccianiというフランス人のジャズピアニストです。この方は生まれながらに障がいを持ち、体を自由に動かすこともままならず、背も100センチほどにしか伸びず、子供の頃に興味が向きがちなスポーツには足が踏み入れることを諦め、自らのパッションを音楽に向けたのだとか。ネットをふらふらとしていて今日たまたま見つけたネタなんですけどね、、、彼は1999年に36歳の若さで亡くなっていますが、彼の演奏がYouTubeにアップされていたのでご紹介しましょうhttp://www.youtube.com/watch?v=3Nrfble63cEアレンジとしては先のDelaiteの軽妙な感じの方が好きですが、Petruccianiが与えられた「生」を全うし、音楽に乗せて自己を表現したそのパッションに心を打たれました