高尾山
先週 よく晴れた、とある日。今年初の登山へ行ってきた。最初は群馬の赤城山か箱根の金時山へ行こうかという話になっていたけれど、一緒に行ったメンバー兼リーダーの山男、その名も山本さんが前日閉店時の機器エラーが起きてしまったため、店を出たのが午前0時過ぎ。結局夜のうちに現地に行く予定がムリになってしまった(;´д`)それならもっと近場の山へ行こうということで白羽の矢が立ったのが八王子市の高尾山。標高599mである上にリフトやケーブルカーも設置されているため、老若男女問わず年間を通じて登山者が多く、世界一の登山者を誇る山。そんな比較的簡単に登れるというイメージがあったため、これまで登ってきた2000m級や3000m級の山と比べれば全然楽勝だろうと思っていたけれど……甘かった…たしかにケーブルカーやリフトを使って山頂付近まで一気に行ってしまえばさほどなんてこともない山だけれど、そんなものを使わずふもとから登るとなると、これが実は結構大変(;´д`)思っていた以上に傾斜が急だった;;おまけに5月とはいえ思いっきり晴れ上がった気候は初夏のような暑さ。これは低山ならではの問題だった;;これまで行った山は割りと標高の高い山ばかりだったので、日差し自体は強いものの、気温はかなり涼しく感じるところばかりだったから。さらに、、、だったら高尾山なんかに行くなと言われそうだけど、とにかく人がやたら多い(;;´д`)平日の昼間だというのにシルバーの人どころか学生くらいの年齢の人がとにかく多い。学生どころか遠足の小学生もわんさか来ていて、たぶん3,4校くらいバッティングしていたんじゃないだろうか。そんな感じで高尾山頂までは、ケーブルカーやリフトで登ってきたと思われる、ほとんど普段着姿の人がやたらと多くて、正直登山という雰囲気ではなかった^^;まあそんな都心からほど近い山でありながら、むしろだからこそ思い立った時に普段着で登れるからこその世界一の登山者数なんだろうけど。というわけで一応『登山』のつもりで来た自分たちとしては、高尾山頂で終わりにするわけにはいかない。山頂で引き返す人がかなりの割合を占める中、さらにそこから先、奥高尾まで行くことにした。一気に人の姿は激減し、人工物の姿が全くないような山道を行く。人工物のない山道は時代劇に出てきてもおかしくないような景色。新緑の木々に囲まれてその葉っぱの隙間から差し込む陽光も、時折聞こえる野鳥の鳴き声も道端に咲いている見たことのない花も全てがなんだかいい感じ♪久々の登山と自然の散策はやっぱり楽しかった♪けれど、メンバー兼リーダーの山本さんと歩きながら話した会話がちょっと気になった…山本さんはいずれ全国の百名山を制覇したいと思っていたのだけれど、今回の震災による原発事故でもう磐梯山をはじめとした東北の山々は今後数十年はムリだろうな…これまで一緒に何度か訪れた尾瀬ももう当分は危ないかもしれない…という言葉。風評被害とよく言われるけれど、原発のメルトダウンが明らかになって、いまだに事故の収束の見込みもないこの状況下、福島からかなり離れているはずの神奈川県の茶葉から放射性物質が検出されたくらいだし、これからどんどん実害が出てくるのは間違いないと個人的には確信している。もしかしたらこんな風に高尾山のように放射性物質を吸収しやすい土剥き出しの場所を歩くことすらやばいのかもしれないけれど…まぁそれでもやっぱりこの先もなんだかんだ言って山へ足を運ぶんだろう^^;