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カテゴリ:メケレ(任地)にて
今日から毎週1時間、家庭教師に来てもらってティグレ語を勉強することになった。
先生は、メケレ大学で言語学を勉強している学生。 ナイジェリアとジャマイカのハーフのアメリカ人(!)タミーに彼を紹介してもらった。 1時間50ブル(約700円)とかなり高いけど、カリキュラムも教材もしっかりしてて授業も面白かった。 第1回の今日は、フィダル(アルファベット)。 文字数は「母音7+子音32×母音7」で231(今は使われていない文字も含む)。 プラス、外来語を表現するための特殊文字もあるそうだ。 難しいのは日本語にない母音と破裂音。 母音は7つ。 左から、「エア」「ウ」「イ」「ア」「ウー」「オ」。(カタカナで示すと正確じゃないけど。) 日本語にはない「エア」と「ウー」が難しい。 破裂音もカタカナ表記は難しいけれど、例えば、 ッパ、ッピ、ップ、ッペ、ッポ みたいな感じ。 破裂しないパピプペポもあるからややこしい。 ティグレ語も、公用語のアムハラ語も、日本語と同じくSOV型の文法構造をしている。 文脈次第で主語を省略できるのも日本語と同じ。 語順を入れ替えても意味が通じるのも日本語と同じ。 例えば「あんた、誰?」でも「誰?、あんた」でも意味が通じるように、「アンタ マン ノウ」でも「マン ノウ アンタ」でも意味が通じる。 (アムハラ語でYou(男性)は「アンタ」。) 難しいのは文字・発音・動詞の活用だ。 ティグライ語とアムハラ語は姉妹関係にあって、元はギーズ語という一つの言語だった。 (ギーズ語は今も聖書などでは使われていて、ヨーロッパで言うラテン語のような存在になっている。) だから文字(アフリカで唯一の独自文字)はほとんど同じだし、文法も同じだし、共通する単語もある。 とは言え、アムハラ語しか話せない人とティグレ語しか話せない人とでは、多くの単語が違うし発音も違うので、基本的に意思疎通が不可能だ。 例えば、「(私は)コンピュータの先生です。」というのは、 アムハラ語では、「コンピュータ アスタマリー ネヌ」で、 ティグレ語では、「ナイ コンピュータ マンハル イエ」となる。 週1時間だけじゃたいして話せるようにはならないと思うけど、勉強は楽しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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