|
カテゴリ:メケレ(任地)にて
昼は学生の家で食事を頂き、家族の人に良くしてもらって気分良く過ごせたんだけど、夕方にお手伝いさんの甥っ子が入院している病院に見舞いに行って、気分が重くなった。
病院は、おそらくメケレで一番大きな病院だった。 外国からの援助のため、医療機器はそれなりに揃っている印象だった。 多くの外国人ボランティアが働いているそうだ。 その子はほとんど骨と皮だけのようだった。 点滴だけが命をつないでいて、もう助かる見込みはないそうだ。 そのような状況だったとは知らず、正視に耐えなかった。 考えてみれば、それだけ重い症状でなければ、このような貧しい国で入院することはないのかもしれない。 病名はみんなが"TB"と言うから、なんのことかと帰ってから辞書で調べてみたら「結核」だそうだ。 結核は空気感染するので、少し心配になって健康管理員に聞いてみたところ、一度見舞いに行ったくらいで感染する心配はあまりないそうだ。 ただ、抵抗力が落ちているときは感染しやすくなるので、体調管理には気をつけるように言われた。 その子は、僕が越してくる前、今の我が家に住んでいたことがある。 だからか僕が帰ろうとしたとき、「僕も一緒に帰りたい!」と言って泣き出した。 あまりにかわいそうでなんともやりきれず、重い気持ちで帰ってきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月16日 01時48分50秒
コメント(0) | コメントを書く |
|