|
カテゴリ:エチオピア国内旅行
MITの入学試験が行われた。
試験会場はメケレ、アディグラット、アクスム、シレのティグレ州の主要4都市。 エチオピア人が試験監督をした場合、受験生の中にコネのある者がいて何らかの不正が行われる可能性がないとは言えないため、僕ら外国人ができる限り試験監督を務めることになっている。 なので、僕もアディグラット会場の試験監督を担当した。 エチオピアでは通常、全国統一試験の成績だけで入学する大学と学部が決まるのだが、MITの場合は特殊だ。 統一試験の成績が一定以上の者に受験資格を与え、合否はMIT独自の入学試験で決まる。 学部も、1年生の前期が終わった時点で振り分けられる仕組みになっている。 120人の定員に対し、受験者は約700人。 MITは他の大学と違って学費・寮費・食費が無料な上、初代卒業生が就職率100%を達成したもあって、競争率が上がってきている。 アディグラットの試験会場は市内の中学校。 この会場での受験者は93名だったのだが、前日に1名増えた。 前日、僕らMITのスタッフがアディグラット市内のカフェでお茶をしていたとき、「僕も受験させてもらえないか」といって話しかけてきた学生に、受験を認めたためだ。 この辺はエチオピアっぽい。 試験科目は英語・数学・論理的思考能力を試す知能検査の3科目。 いずれも難関大学の割に難しくなく、果たしてこれで差がつくのか、心配になったほどだ。 ちなみに今回の出張でMITからもらった宿泊費と日当は、1日240ブル(約3,200円)。 JICA(1日140ブル)より高い。さすがMIT。 アディグラットの中心部。 アディグラットはエリトリアとの国境近くにある、ティグレ州ではメケレに次ぐ第二の町。 メケレに似た町並みだが、カトリック教徒が多いそうで、立派な教会もある。 アディグラットの周辺で主食として食べられている「タロ」。(団子状のもの) チーズフォンドュみたく、先が二股に分かれた棒で突き刺して、ワット(シチュー)などをつけて食べる。 インジェラと違ってすっぱくなく、インジェラよりおいしい。 またアディグラットは、エチオピア一の富豪(アフリカ一でもあり、世界でも上位20人に入るらしい)アラムディンの出身地。 彼は食品・衣料・不動産など、エチオピア国内のありとあらゆる業種に傘下の企業があって、プレミアリーグ(エチオピアのね・・・)のサッカーチームも所有している。 つまり、財界はアラムディン、政界はメレス首相と、今のエチオピアはティグレ人が牛耳っているということ。 世界で五指に入る貧しいこの国に、政権と癒着したアフリカ一の大富豪がいるというのは、普通のことじゃないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月01日 02時17分35秒
コメント(0) | コメントを書く
[エチオピア国内旅行] カテゴリの最新記事
|
|