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カテゴリ:メケレ(任地)にて
Dさんと一緒に隣町のクイハまで行き、レアレムが経営する英会話学校の授業にゲスト参加してきた。
レアレムは夏休み前まで僕のティグレ語の家庭教師だった人で、今はDさんのティグレ語の家庭教師なので、僕らの共通の知り合いだ。 今日の授業の生徒は小さい子供が多く、僕らが彼らに日本の話をし、彼らからの質問に答えるという形で進められた。 日本とエチオピアを比較する中で、例えばエチオピアの子供達にも独特の遊びが色々とあることを知り、僕らにとっても興味深い1時間だった。 そう言えば近所の子供達は日本独特かと思っていたゴム飛びやケンケンパを時々している。 前々から興味を持っているのだが、大の大人が一緒にやるのはやっぱり恥ずかしい。 メケレの英会話教室も大抵そうだけど、この英会話教室も授業時間以外は日本の公民館のように子供達の遊び場のようになっている。 敷地内には卓球台もあった。(卓球はエチオピアの人気スポーツの一つ) 日曜を除く週6日×1時間で、月謝は40ブル(約520円)。 日本に比べりゃタダみたいなもんだが、こっちの人にとっちゃ決して安くはない。 それでもこっちの英語熱は高くて、将来外国で働きたいという夢もあろうが、高校以上は英語で教育が行われることがほとんどのため、現実的に英語は重要視されている。 話は脱線するが、教育言語として英語(外国語)を採用することに僕は疑問に思うところが多い。 英語のできる人とそうでない人との間で学力格差や情報格差が大きくなるし、英語のできる人であっても母国語で学ぶのに比べれば理解度はどうしても落ちる。 また、英語以外の科目に才能のある人でも英語ができなければその才能を伸ばすことができない。 それに、文化の一つとしての現地語が洗練されず、現にアムハラ語やティグレ語は専門用語について英語からの借用語ばかりだ。 タンザニアでは幼稚園から大学までの全教育をスワヒリ語で行うようにすることを、政府は検討しているそうだ。 エチオピアでも英語の専門用語をアムハラ語に置き換える作業を進めているといった話を、ちらっと聞いたことがある。 このような取り組みは良いことじゃないだろうか。 英語力の向上だけが教育の目的ではないのだから、英語以外の科目は現地語ですべきだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月22日 06時00分42秒
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