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カテゴリ:エチオピア一般・時事
今日はDownfall of the Derg。
1991年のこの日にデルグと呼ばれる社会主義軍事独裁政権が崩壊したことを記念する日だ。 デルグの時代はスターリンやクメール・ルージュのような「血の粛清」の時代だった。 町内会のような最小の行政単位であるケベレ毎にスパイを置いて、反政府的な言動をした者が次々と逮捕・処刑されたそうだ。 現政権はその悪名高いデルグを打倒したことを政権の拠り所としているようで、今でも必死に宣伝している。 だが、時と共に人々の記憶が薄れ、現政権の拠り所が失われていくのは避けられないだろう。 最近、物価の上昇が加速してきている。 特に食料の物価上昇がひどく、例えば主食インジェラの原料であるテフはここ2ヶ月ほどで倍近くまで値を上げてしまった。 そのためか、現政権の圧倒的な支持基盤であるティグレ州でも現政権に対する批判を聞くことが多くなったように感じる。 エチオピアではかつての社会主義の影響からか、貧富の格差が小さい。 以前、世界各国のジニ係数(貧富の格差を示す指数)を調べたことがあるが、格差の小ささでエチオピアは世界30位以内、日本より上位だった。 貧富の格差が小さいと言えば聞こえは良いが、エチオピアの場合は単に「みんな貧しい」だけだ。 昨今の物価上昇は、庶民にとって非常に厳しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月29日 03時58分54秒
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