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インド系IT企業で働くSEの日記

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2010年03月10日
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今回のアカデミー賞で最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞した問題作「ザ・コーヴ」。
この映画がきっかけとなって、オーストラリアのブルームが太地町のイルカ漁を理由に姉妹都市協定を停止しようとした騒ぎがありましたが、このときまで日本でイルカ漁が行われているなんて知りませんでした。

受賞したということは、映画の内容が少なくない人々の間で共感を呼んだということですよね。
シー・シェパードのような犯罪集団は論外としても、最近のイルカ漁・クジラ漁バッシングはひどいですね。

「ザ・コーヴ」関係者が言ってることはムチャクチャです。

「イルカ肉には高濃度の水銀が含まれており、映画を通してその危険性を訴えたい。」
「イルカ漁よりもイルカウォッチングツアーの方が観光産業が促進されるだろう。」
「伝統文化のなかには正しくないものもある。文化についていえば、スイスの伝統文化ではかつて、女性に参政権はなかった。しかし、それは明らかによい伝統ではない。」
「動物を食用や娯楽に利用することが良いことなのか、自分自身で判断してほしい。」

そもそも水銀って、イルカに限らず海の中で食物連鎖の上位に位置する動物には蓄積しやすいものなのではないでしょうか。
選挙制度は社会制度であって文化ではないですよね。
大学生の頃に文化人類学の授業で「文化に優劣はない」と学んだ記憶もあるのですが。
大体において余計なお世話ですね。

まあ要するに「あんなにかわいくて頭も良いイルカを殺して食べるなんて残酷だ」ということでしょう。
僕もスキューバ・ダイビングをしていて人懐っこく寄ってくるイルカはかわいいと思いますし、殺すとなればかわいそうとも思います。
ですが、牛や豚だって殺されればかわいそうですし、何がOKで何がNGかの基準は曖昧ですよね。
例えば「絶滅の危険のない範囲で食用として利用するのであればOK」という明確で分かりやすい基準だけにすべきではないでしょうか。

オーストラリアではカンガルーが食用となり(なかなかイケる)、韓国では犬が食用となり、中国に至っては「机以外の4本足のもの、飛行機以外の翼のあるものはすべて」食用となる(これはさすがに誇張ですが)とまで言われています。
逆に、エチオピアは宗教的タブーが多く食用にできる動物は限られますし、インドにはベジタリアンが数多くいます。

報道ステーションの古館さんが「生物の多様性を守る必要があるのと同様に、文化の多様性も守るべき」と珍しく(?)良いことを言っていました。
外部からの圧力で地域の文化や伝統を捨てなければいけないとなれば、残念なことです。

小学校の頃に給食でよく食べた鯨の大和煮はおいしかったですね。
いつの頃からか急に食べられなくなり、直近では数年前に浅草の鯨肉専門店で食べたっきりです。
クロマグロに関しても最近規制の動きがあるようですが、そのうちトロも食べられなくなるのでしょうか。





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最終更新日  2010年03月12日 00時12分59秒
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