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カテゴリ:再就職からインド赴任まで
僕のチームにアサインされる予定だったIIT(インド工科大学)卒のオフショアメンバが、他のチームに取られてしまいました。
IITはインド有数のエリート大学です。 インドでは、IT技術者が医師や弁護士などと肩を並べるほどの人気の職業だと聞きますし、IITには選りすぐりの優秀な学生が集まってくるはずです。 インドの情報工学科の学生のうち、優秀な者の多くは欧米のIT企業を目指すそうです。 なので、ウチのようなインド企業にIITの学生が入社してくることはそれほど多くありません。 まあ高学歴だからって仕事ができるとは限らないのですが、それでもIIT卒ブランドには興味を持ってしまいますね。 様々な事情はあったとは言え、他のチームに取られてしまったのは残念です。 ちなみに、ウチのインドでの初任給は確か2万ルピー(約4万円)だったと思います。 インドでは結構な高給になるはずですが、先進国の水準からすれば全然ですから、優秀な学生が欧米を目指すのも無理もありません。 また、インドオフショア開発では、ウチのようにオンサイトもオフショアも同じ会社のメンバであること多いのですが、同じ会社でありながら、どうしても元請けと下請けのような関係になってしまいます。 物理的な距離や時差があるため、上流(オンサイト)から下流(オフショア)へ成果物が一方通行で流れるウォーターフォール型の開発になりがちです。 結果、オフショアはオンサイトからの要件に従って作業するだけで、優秀な人ほどやりがいが感じられないような現実があります。 インド国内でシステム開発案件があれば、インドのメンバも元請けの立場で仕事ができると思うのですが、インド国内の案件は何故かインド企業ではなくIBMなど欧米の企業が受注してしまうことが多いようです。 同業他社の友人などから「インドの技術者のレベルってどうなの?」などと聞かれることがあるのですが、「日本人技術者にも色々いるように、インド人技術者も色々いる」としか答えられません。 ですが、大抵は「インド人技術者は○○だ!」みたいな分かりやすいステレオタイプが求められているので、僕の答えはあまりウケが良くないようです。 「国際会議をより生産的なものとするには、日本人をいかにしゃべらせ、インド人をいかに黙らせるかが重要だ」なんて英語圏でのジョークがあるようですが、実際にはおしゃべりな日本人もいる一方で、寡黙なインド人もいます。 それでも、多国籍なメンバでブレストなんかをやると、全体的な傾向として、日本人の口数が少なく、インド人の発言が多いのは事実ですが。 それにしても「インド人、ウソつかない」なんてこと、誰が言い出したんでしょうね。 普通にウソつくんですけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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