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カテゴリ:インド一般・時事
8月15日、インドでは独立記念日で、あちこちでインド国旗が掲げられています。
日本の終戦記念日と重なりますが、日本の終戦は1945年でインドの独立は1947年ですので、直接的な関係はありません。 チャンドラ・ボースの日本軍への協力、パール判事の日本無罪論、毎年インド国会で行われるという日本の原爆被害者への黙祷、それらの事実からか、「インドが親日」と考える日本人は少なくないようです。 ですがこれらの言動は、インド人が親日だからでなく、彼らなりの客観的かつ合理的な判断に基づくものであったと思います。 だからこそ、意味があるのだと言えるかもしれません。 どこの国であれ色々な人がいますので、単純に親日か反日かの二元論で語るべきではないと思いますが、敢えて言うならば、インド人はもちろん反日ではないものの、かと言って特別に親日だとも感じません。 普段多くのインド人から良くしてもらっていますが、これまで行ったことのある国の中で、明らかに親日家の多い台湾、日本人がモテるタイやフィリピン、日本のODAが広く知られているスリランカ、キリスト教社会への反感の裏返しからか親日的な中東諸国、などで受けた「日本人だから親切にしてくれている」という感覚とは少し違います。 日本人に限らず誰に対しても(時に過剰なほど)フレンドリーだったメキシコ人のように、(南)インド人も日本人に限らず誰に対しても親切なのだと思います。 インド人は歴史的に特別な関係にあるパキスタンを除き、ほとんどの国に対して感情的には中立であるかように見受けられます。 中国に対しても、政治的・軍事的に脅威を感じている人もいますが、はっきりとした反中感情は見られません。 インドが発展途上国で問題が山積していることを認識しつつも、歴史ある大国としてのプライドを持っています。 人口が多く国土も広いことから、インドという一つの世界が出来上がっていて、他国に対して必要以上の好感も反感も持つ理由がないように見えます。 ただ好き嫌いの感情はあまりないとしても、他国に関心がない訳ではく、実際、欧米、アジア、中東、アフリカ、世界中にインド人は進出しています。 日本についても経済の面でインドにとって重要な国の一つであると認識していますし、日本の歴史や宗教、文化などに関心を持つ人は少なくありません。 一方で、日本人の方は、バックパッカーや海外ビジネスに関わっている人などを除き、インドに対して強い関心を持っている人は少ないように思います。 ネットを覗くとインドに対して好意的なコメントも少なくないようですが、大抵は中国への当てつけでしかなかったり、インドが親日だ(と思い込んでいる)からだけだったりで、事実と異なる書き込みも少なくなく、残念です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月16日 01時06分46秒
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